同じ仕事をしているのに、痛くなる人とならない人がいるのは何でだろう?
左右同じように使ってるのに、片方だけ痛くなるのは何でだろう?
効き手だから? 効き足だから?
身体に痛みが出ると、こんな事が気になったりする事はないですか?
そんなあなたに、ズバリ答えをお教えします。
半年前からずっと手の痛みを放置していたが、Facebookを見て越谷市から来院
57歳 男性
特に思い当たる原因がなく、手の甲(親指と人差し指の間)の痛みが出現しました。
そのうち治るだろうと放置していたが、一向に改善する事なく半年が経ち、以前からFacebookで当院の存在を知っていたようなので来院されました。
症状
腫れや熱感はない
何もしていなくても手の痛みがある
その他、冷え性・疲労感
特に、睡眠の質の低下があり寝ても疲れが取れない。
説明
仕事が肉体労働である以上、手に負担がかかっているのは間違いありませんが、それだけで長期に亘る痛みに移行するものではない。
もともと睡眠の質に問題があることから、普段から脳疲労の蓄積が背景にあるはず。
それらを踏まえ、痛みの原因や痛みが改善していかない理由を理解する必要がある。
施術
今回の手の痛みが脳疲労からくる結果的なものなので、施術はBFI療法を行いました。
初診以降の経過
8日後に2回目の来院
まだ痛みは続いていると。
12日後に3回目の来院
痛みを感じる頻度が減ってきている。
半年間ずっと痛かったのが、2週間以内に変化が出てきました。
12日後に4回目の来院
たまに痛みは出るが、仕事や日常生活にも支障は感じなくなったようです。
症状の変化を自覚できれば、あとは改善していく一方です。
11日後に5回目の来院
もう手の痛みは気にならないとおっしゃってました。
半年間変わらなかった痛みが、5回の施術で良くなりました。
ただの偶然ですかね?
いいえ違います!
手の痛みが脳疲労から? 信じられないけど本当の話
まさか手の痛みの原因が手じゃなくて脳だなんて言われたら「こいつ何言ってんだ? おまえの脳こそ大丈夫か?」なんてセリフが聞こえてきそうです。
それも無理はありません。
長年、痛みの原因は
・構造的なもの
・使いすぎによるもの
・加齢によるもの
などというのが通説となっていましたから。
その結果が、今の運動器疾患における混乱を招いてしまっている事は否めません。
・構造的な欠陥があるから修理する→手術
・筋肉がかたいから強いマッサージをする→刺激依存からの慢性化
・筋力が弱いから鍛える→運動のしすぎ・間違った方法による弊害
・年のせい→もう治らないという無意識レベルでの思い込み
医学が進歩し、今の理論が正しいのであれば運動器疾患の患者さんは減っていてもいいのですが、残念ながら身体の不調の中で腰痛・肩こりがトップを独占しています。
~厚生労働省 国民生活基礎調査~ より引用
身体のどこかに症状が出た時、その患部の構造的な部分だけ診ていると根本的な解決にはなりません。
なぜその症状が出てしまったのかを知るには、身体だけではなくストレスや感情によるものも考慮しなければいけないんですね。
それらをひっくるめて脳疲労という観点から診ていく必要があるのです。
順番でいうと
ストレス・感情の捻れ→脳疲労の蓄積→負担のかかっている場所や過去に怪我をした事のある場所に症状の出現
という流れになります。
負担のかかっている場所というのは骨などの変化も起こりやすいので、レントゲンやMRIなどの画像で写し出される事が多いのです。
あくまでも画像上の変化は結果であって症状の原因ではないのです。
ここがご理解いただけるかどうかで、その後の経過が大きく変わってくることが多いのが実感です。
完全にじゃなくてもいいので、そろそろ画像診断に対する盲信から離れて、ご自分の身体をもっと信じてみてもいいんじゃないかと思います。
睡眠の質も向上
5回目の来院時に伺ったところ、夏の暑さも和らいだ事もありますが以前のような起床時の疲労感が薄らいできてるようです。
初診の時にお聞きした、「寝た気がしない」という状況から抜け出せたようなので、体調の変化も出てくるでしょう。
睡眠に関しては、BFI研究会の先生方からも改善した症例報告が多く寄せられているので、科学的なデータは取れていませんが何かしらの作用があるとは思います。
まとめ
なかなか結びつかないかとは思いますが、手の症状といえど患部ばかりに気を取られていると本当の原因に辿り着かない。
患者さんの背景を読み取ることにより、脳疲労に繋がる事象が見えてきます。
画像診断では見えてこない、本当の原因に気づける医療者が増える事によって、諦めていた症状でさえ改善する可能性が格段に上がるのです。
長年のつらい症状には、なるべく早く痛みの事実を知っていただきたいので来院お待ちしています。
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