長年体中の痛みとお付き合い 症状との別れを決意したが・・・

決別

身体のどこかが痛いと、それをかばっているうちに他の場所まで痛くなってしまう事がありますね。

しかも、その痛みが身体のあちこちに出てしまったらどうしますか?

今回の症例は何年も前から右肩の痛みがあり、気づいた時には首・腰・股関節と色んな所が痛くて大変だったというお話です。

治療しても何年も変化がなくツライ日々を過ごしていた

31歳 男性

主訴

右肩・・・何年も前から、腕を前や横に上げる時、ハンドルを切る時に痛い

首・・・約1年前から、完全に上を向けない、首を回すのも痛い

腰・・・安静時(立ってる時、寝てる時)にたまにズキズキした痛み

右股関節・・・座っている姿勢によって痛みが出てくる

その他の症状

・頭痛
・不眠
・疲労感
・イライラしやすい

以前、3か月ほど心療内科に通院していた時期があり、抗うつ剤を飲んだが副作用の吐き気が尋常ではなく、医師に相談したところ弱い薬に変更したそうです。

それでも体調は改善せず「このままじゃ薬漬けになっちゃう」と思い、自らの意思で断薬した経緯があります。

 

治療歴

・整形外科でレントゲンやMRI検査を受けたが【骨に異常なし】
・接骨院で仙腸関節へのアプローチ
・カラ○ファ○トリーへ2か月通った

短期的には改善した感じはあったが、もとの状態にもどってしまう。

骨盤や背骨の歪みというフレーズを、便宜上の表現として使ってる場合は別として、現段階では単純な骨盤・背骨の非対称性と痛みやしびれの症状の間には関連性がないと言われています。

骨盤の非対称性と腰痛の間に有意義な正の関連性がない場合、この前提に基づく評価と治療戦略に疑問を投げかける必要があります。

純粋に身体の問題による痛みであれば、何年も痛いままなんて事はないはずなんです。

あるとすれば、心の深いところではそれほど改善を望んでいないという心理があったりするケースがあります。

 

患者さんの紹介で春日部市からマナ接骨院へ

色々試してきても痛みはなくならず、諦めていたところへ当院を紹介してくださった方が現れました。

直接の当院の患者さんではなく、人づてに「何やってもだめならあそこ行ってみな」という感じの紹介だったようです。

 

問診から施術

まず、問診表を見た時点で僕のスイッチが入りました。

別に普段手を抜いてるとかじゃなく、普通の状態でもスゴいかも。(悟空と悟飯がセルとの闘いの前に常にスーパーサイヤ人でいた感じみたいな)

まぁ冗談は置いといて・・・

痛い場所が多かったり、何年も痛いって記述を見ると状態を見極める為の情報量が必然的に増えるので、患者さんにそこを理解していただく事にエネルギーを使います。

これまでに受けてきた身体へのアプローチ。

肉体というハードの問題だけであれば短期間で改善しているはずなんですが、何年も症状があるという事はそれ以外にも目を向けなくてはいけません。

むしろ、いい加減気づけよって話なんですけど・・・

当院では、それ以外の部分をヒアリングで引き出していきます。(プライベートにズカズカと土足で踏み込むようなことはしません)

この患者さんも、やはり抱えているものはたくさんありました。

症状の初めのきっかけが、怪我であってもそうでなくても脳疲労(こころ・感情)が蓄積している状態ですと症状にも大きな影響を及ぼすんです。

脳疲労が大きい状態で症状が改善していかないと、病院行ったり治療院などに行ったりして本当の原因ではない身体だけいじられて変わらないという負のループに陥ってしまうのです。

なので、一番大事なのは【なぜその症状が出たのか】を見極めることなのです。

 

身体(関節・筋肉)の状態とBFIによる施術

首・・・右首と左背部の筋肉の張りが強い
右肩・・・ダンベルで筋トレをして痛みが強くなり、手を下ろした状態から30°くらいしか上げられない
右股関節・・・股関節の動きに制限があり、痛みもある

施術後は首と背中の筋肉の張りがほぼなくなっていました。

だからといって症状の変化と一致するとは限らないので、あくまで参考程度に留めるようにしています。

 

8日後に2回目の来院

右肩の可動域は90度まで改善。

施術前は左回旋で痛みがあったが、施術後は消失。

 

3回目の施術

日曜日の予約での施術という事もあり、通常よりも濃いヒアリングから入りさらに詳しいことがわかってきました。

なぜ何年間も痛みが改善しなかったのかを患者さん自身にもお話しました。

一番ネックになっていたのは、感情の抑圧でした。

身体の痛みと密接な関係にあるんですが、まだこの事を知らない方が多いのが実情なんです。

ここがクリアできると、見違えるほど改善していく症例を何度も経験しています。

 

まとめ

これ以降の来院はされていません。

満足のいくところまで改善したのか、僕の説明が受け入れられず離脱したのか残念ながら真相はわかりません。

改善していただけに、せっかくなら最後まで診たかった思いはあります。

ただ、全力は尽したので僕の経験値は上がったと思います。

 

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