ガンコな肩こりが短期で改善した症例集

肩コリ 施術

日本人の中で腰痛に次いで多い肩こりですが、本当にきちんと対処すれば案外良くなるものなのです。

その場しのぎで終わらせず、『グッバイ・肩こり』しちゃいましょ!

揉みほぐしでは根本的な解決にならない

良く見かける『揉みほぐし』のチェーン店。
そこで良くなっているのなら、それでいいと思ってます。

しかし、やっぱりその時だけという事で「本当になんとかしたい」のであれば、思いっきり思考の転換が必要にはなってきます。

【肩こり】という症状は自律神経症状に含まれます。

首の痛み

 

酷いと頭痛や吐き気まで出る方もいます。
ですので、筋肉がほぐれたら解決という問題ではないのです。

人によって様々な背景があって、ストレッサーも多岐にわたります。
それらと自律神経症状の関係を知らずに筋肉だけにアプローチしていたのでは本当の解決は遠のいてしまいます。

特に強い刺激を好む方は要注意です!

ほぐされているつもりが、逆に筋肉が固くなっている患者さんをたくさん経験してきました。
なぜそんな事態になってしまうのでしょうか?

 

関節のセンサーが反応しやすくなり、筋肉の過緊張が起こる

筋肉の緊張のコントロールをしているのが関節受容器(センサー)になります。(さらにその中枢は脳なのですが、ここでは割愛します)

そのセンサーに対して頻回に必要以上の刺激を与えていると、身体の防御反応が働き筋肉を固めるようになってしまうのです。
本来、外部からの物理的な刺激は攻撃とみなされるので、反射的に緊張するようにできているのです。

例えば、お化け屋敷のような暗闇で不意に触られるとビクッとするような反応です。

たったそれだけでも反応するのに、強い刺激を与えられたらどんな反応をするか想像できますか?

初めは「気持ちいいなぁ」と感じていても、ヒトはその刺激に慣れてくるのでさらに強い刺激じゃないと満足できなくなってくるのです。

この「気持ちいいなぁ」と感じてしまうからこそ厄介なのですが、治療とリラクゼーションをきちんと分けて考えられればいいんですけどね。

センサーの興奮状態が続くと、怪我をした時に必要以上の痛みを出したり治りにくくなってしまう可能性が高くなるので注意が必要です。

 

4か月続いた肩こりが3回の施術で改善

45歳 女性

股関節を怪我し来院されました。

ヒアリング中に肩コリもあるとお聞きし詳しく伺うと、近くの揉みほぐしのお店に何度か通ったが、その時は楽になった気がするけど翌日には戻っていたようです。

そうではなくて本気で肩こりをなくしたいのであれば、ヒトの痛みのメカニズムを熟知した所を選ばなければなりません。

ただ、それを見極めるのは困難ですし現段階では少数だと思います。
なので、もっと理解のあるセラピストを増やさないといけないと強く感じています。

話を戻します。

この患者さんは、職場でのストレス(ネガティブなものだけじゃなくポジティブなものも)を受けていました。

疲労

 

こういった時は意識の過活動が起きているので、脳疲労が溜まりやすいんですよね。

結果的に自律神経にも作用し、【肩コリという症状】として表出してきたんです。

別に筋肉が柔らかくたって肩コリを感じている方はいますし、最近よく聞くストレートネックだって肩コリの原因ではありません。

詳しくはストレートネックが痛みや肩こりの原因だって言われて凹んでる人に捧げますで解説しています。

こういった話を理解していただき施術をし、その場で変化を感じてもらえました。

「強い刺激じゃないと満足できん!」っていう訳でなければ、これほど安全でリスクのない方法は少ないのではないかと思っています。

3回目に来院した時点で、ほとんど肩コリを感じなくなっていました。

 

長年の肩こり・頭痛から解放されて薬がいらなくなった症例

きっかけはぎっくり腰で来院し、腰の痛みと両大腿部のしびれの症状がありました。

さらに詳しく話を聞くと、肩こり・頭痛があり半年前に脳神経外科を受診し薬を飲んでいると。

 

頭痛薬

既往歴

20歳の時に交通事故に遭い、その後調子が悪くなってきたと。

頭痛のため受診した病院で閃輝暗点頭痛診断されました。

光視症は、視野の端の方に稲妻の様な光が走るといった自覚症状を言います。頭や眼をぶつけたり、指で強く押したりすると見えることもあります。飛蚊症を伴うようであれば、網膜裂孔、網膜剝離の可能性もあるので、早期の眼科受診が必要です。一方、だんだんと広がって目の前一杯になり、10分程度で回復し、その後片頭痛がでると、閃輝性暗点の可能性が高いです。

日本眼科学会より引用

 

一昨年には心臓が痛くなり循環器を受診し検査を受けたが異常なし。

口内炎、関節炎で大学病院を受診し、ベーチェット病の疑いで検査を受けたがこれも異常なし。

長年苦しんできた肩こり・頭痛に対し、今までの既往を知るには時間がかかることは予想していたが、様々な不調があり検査をしても異常なしと言われ原因がわからないまま日常生活を過ごすのはさぞかし不安だったでしょう。

ストレス

いつ痛みに襲われるかの恐怖は想像を絶するものだったと思います。

今までの症状に対して、種々の検査をして異常がないという事は十分改善の見込みはあると伝えました。

不安・恐怖により自律神経のバランスが乱れれば余計に症状は出やすいだろうと想像できます。

悩み

3週間後には腰は全く痛み・しびれがなく問題ないと。

肩こり・頭痛は薬飲んでおり、今は頭痛ないと。
いつもは薬を飲まなくなると、1週間位で肩こり・頭痛が出てきていた。

さらに1週間後に来院され、少し肩こりは感じるが頭痛はないと。

5週間後の状態では、薬は全然飲んでないが調子はいいと。

たまに凝ってきた感じはするが以前ほどではなく、気にならなくなってきていると。

頭痛に対する不安がなくなってきたことによって、回復のスピードが早まってきている印象。

その後は2か月に1回程のペースで来院しているが、肩こり・頭痛はたまに気になる程度で症状に執着しなくなったと。

長年苦しんできた症状なのに、こんなに早く良くなって喜んでもらえました。

毎日お酒を飲む方なんですが、悪酔いしなくなったようです。

トータルで10年近くあった頭痛が約2か月で改善してきたのは、ただの気のせいではないはずです。

 

スポーツジムでストレッチをされてから首の痛みや肩こりが出た症例

今回、症状が出るまでは肩こりなんて感じたことがなかったようですが、運動の為にスポーツジムに通い出し、そこでトレーナーにストレッチを施されました。

ストレッチする女性

すると翌日から首の痛みや肩こりの症状を感じるようになってしまったと。

そこで、近くの接骨院に通院する事にしました。

施術は電気をかけてマッサージ。(まぁよくある事ですが・・・)

僕にしてみれば短絡すぎだと感じています。

 

肩コリの症状改善せず整形外科受診

接骨院での電気・マッサージを月に2回ほど受けていたが、まったく症状がよくならず(回数の問題ではありませんが)、整形外科を受診しレントゲン検査を受けた結果、骨には異常なし。

その後も接骨院へ通院はしていたそうですが、症状は変わらず時間だけが過ぎ、ついには手にしびれも感じるようになり総合病院の整形外科を受診する事になりました。

レントゲン検査を受け、やはりそこでも「骨には異常なし。」

もうツラくてどうにもならなくなり、知人の紹介でその日のうちに当院に来院されました。

初めに症状を感じ始めてから7ヵ月も経っていましたので、特に最近は毎日痛くて「気が狂いそう」と言っていました。

レントゲン検査の結果に関しては、異常があってもなくても症状とは何ら関係がないという事は強調して説明しました。

きっかけはスポーツジムでのストレッチである事は間違いありませんが、現在の症状は

・症状が改善しない事に対するストレス
・レントゲン検査でも異常がないのに症状が変わらない事に対するストレ

この2つが大きいのではないかと推測しました。

患者さんもこの話には大いに納得。

その上で、現状としては症状の事で頭がいっぱいになっていて、それ自体がさらに症状が変わらない原因になってしまっているので、細かく説明し施術を開始しました。

 

ついに頚の痛み・肩こり消失!

6日後に来院し、前回後の経過をお聞きしたところ、翌日からはさらに楽になり「あの7ヶ月は何だったんだ?」というほど改善していきました。

その後も1か月に2回の頻度で通院され、全部で6回の施術ですっかり良くなりました。

何がここまでの結果をもたらしたのかと言えば、やはり【不安】がなくなった事かと感じています。

多くの医療機関などでは、原因について深く話を聞くという事はしないと思います。

酷い状態じゃなければいいのかもしれませんが、今回のように7ヶ月も変化がないのであれば、必ず何かしら改善の邪魔をしているものがあります。

それが今回は「何で検査で異常がないのに治らないんだ?」という感情だったのです。

たかが肩こりと侮ってはいけません。
きちんと対処しないと、さらに症状が悪くなる事もあります。

『なぜ症状が出たのか?』も大事ですが、『なんで良くならないか?』を知る事で改善の度合いが変わることがあります。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です