高齢者の転倒予防に運動で筋肉つける理論って安易すぎない?

ウォーキングをする高齢者

Last Updated on 2020年1月20日 by mana-bsd

高齢者の転倒は、寝たきり認知症心肺機能の低下など様々なリスクが高まります。
なので、転倒リスクを減らすことはとても重要です。

ですが、『運動して筋肉つけましょう』って、そんな簡単な事で解決するほど人間の運動機能は単純ではありません。

運動をする事自体は必要ですが、その前に知っておいて欲しい事があります。

転倒の外的要因と内的要因

一言で『転倒』と言っても、その要因は多岐に亘ります。

外的要因

・段差
・滑りやすい床
・電気コードやカーペット

 

内的要因

・バランス
・不安、恐怖
・服薬

ざっとこんなところが挙げられますが、外的要因でさえも、ある機能が向上すればクリアできるかもしれません。

 

運動をして筋肉がつくのは結果であって目的ではない

いくら筋肉をつけたところで、それがきちんと機能してなければなんの意味もありません。
筋肉を鍛える前に考えていただきたいんですが、今ある筋肉を十分使えているのでしょうか。

ここをすっ飛ばして「うりゃーー!」ってやってしまうと故障に繋がる事だってあるんです。

大事なのは筋肉の量を増やすことよりも、司令塔(脳)にきちんと仕事ができる環境を整えてあげることなんです。

そもそも筋トレという概念は、現代人よりもはるかに体力があり精巧な身体の使い方をしていた江戸時代にはありませんでした。

筋肉をつけるよりも、今ある能力を最大限使える動きを獲得する方が、安全で生涯を通して愉しめるものだと感じています。

本格的に学ぼうとするとハードルは高いかもしれませんが、古の達人の動きを垣間見るのってロマンがあるなぁと思ってます。

そこまでではなくても、身体にヒモを巻くだけで本来のバランスを思い出させてくれる方法もあります。⇒ヒモトレとは?

 

運動によって脳の認知機能が向上するというデータもありますし、目的(転倒予防)と目標(認知機能の向上)と手段(運動)をすべて一致させればいいのです。

 

運動によって筋肉がつくのは結果であって目的になってはいけません。

 

転倒しやすくなるのは脳疲労により指令が上手く伝達していないから

先ほども述べたように、筋肉を動かす指令は脳から出ています。

DNA

 

司令塔がサボってる状態で現場だけ働いていてもまとまらないんですよね。⇐スポーツ選手のケガはこれが意外と多いように感じています。

司令塔の不調の原因は、脳の働き過ぎ=脳疲労です。

脳は24時間休むことなく活動している上に、仕事やプライベートでストレスがかかると脳疲労は増大します。

この結果、足を上げたつもりが躓いてしまったりするんです。

そもそも、転ぶのがこわくて身体に変な緊張を生み余計に転びやすくなるという本末転倒になってしまいますね。

特に、身体のどこかに痛みやしびれがある方はこの傾向が強いと感じています。

カートを押す人

この場合、痛みの原因をどこまで理解しているのかわかりませんが、医療者が安易に運動を勧めるのには疑問が残ります。

不安のある状態で運動をしても効果の期待値は下がります。

完全な理解は難しいとは思いますが、少なくとも『体の構造的な問題で痛みが出ているんじゃない』という事を理解してもらう努力はしなければいけませんし、筋肉をつけるとかじゃなくて、体を動かすことは楽しいんだと感じてもらう方がよっぽど良いと思ってます。

 

まとめ

体を動かすことは非常に大事ではありますが、どうせなら効率よく結果を出したいですよね。

でしたら、司令塔である脳を元気にしてあげた方がいいですし、認知症の予防・改善も期待できます。

気合と根性で転倒予防は出来ませんので、たのしく運動しましょうね。

 

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