脳と痛みの関係とはどういう事なのか? 最新の脳科学からわかってきたこと

疲れてる女性

『こころ』とはどこにあるのか?

心の問題・精神的に・心理的に・メンタルが…このように様々な表現方法は聞いたことがあると思います。

ここで質問です。

『こころ』とはどこにあるのでしょうか?






こころ

多くの方は胸のあたりに手を当て、ここだと答えると思います。

僕もそう思います。

しかし、実際には医学的に『こころ』という臓器は存在しません。

ちょうど、武術でいうところの『丹田』と同じようなニュアンスだと感じています。

昔から丹田の位置、鍛練法など研究していた人物は実在しますし、なかには驚くべき能力を発揮した人物も存在したようです。

『こころ』も『丹田』も、たしかにそこに存在はしているが、身体を開いてみたところで実体はないということと似ている気がします。

 

全ては脳内での情報処理の問題

ストレスや感情の捻れなどの心の問題により、身体には痛みという症状が出ることがあります。

日本緩和医療薬学雑誌 参照に【ストレスにより痛みが増強する脳メカニズム】が掲載されています。

『こころ』という実体がない以上、これはすなわち脳内でのシステムエラーにより引き起こされる現象なのです。

胃潰瘍の原因は?と聞かれてストレスだと答える方は多いのではないでしょうか。

では、腰痛の原因は?と聞かれて同じくストレスだと答える方はまだ少ないかもしれません。

 

痛みに関連した「言葉」「イメージ」「予想」「共感」でさえも、脳のペインマトリックスを刺激して痛みが強くなる。すなわち、痛みのことばかりを考えていると、治るどころかむしろ痛みが増幅することを再三再四述べてきました。

また、「不安」「恐怖」「怒り」「悲しみ」を刺激する情報も、同じように痛みを増幅させることを繰り返してきました。だからこそニュース断食を勧めているわけですけど、日常生活ではなかなかそうはいきません。好むと好まざるとにかかわらず、ネットを含むあらゆるメディアが情け容赦なく心をかき乱してくれます。

だとするならば、できるだけネガティブな情報に近づかないようにしましょう。ポジティブになれとはいいません。ただ、ネガティブな情報から距離を置いたり、接する時間を少なくしたりするのです。それでだけでもかなりストレス反応が軽減されるはずです。慢性の痛みやうつ病に苦しんでいる方は覚えておいてください。

~TMSジャパン 公式ブログ~ より引用

 

それでも一昔前よりはメディアで取り上げられるようになり、認知度は上がってきているんじゃないかと感じています。

 

ストレスは悪者なのか?

一般的にはストレスというと悪い影響しか及ぼさないと思っている方は多いように感じます。

そのため、痛みの説明にストレスや感情の話をすると拒否反応を示す方もいます。
なかにはストレスを感じないように感情に蓋をしてしまっている方もいます。(←こっちのタイプは危険な感じがします)

しかし、ストレスがある事によって怒りのエネルギーや前向きにモチベーションが上がったり、それらを乗り越えることによって成長するチャンスだとも考えられます。

要はそれをどう捉えるかの問題なのです。

人間生きていれば悪いことも起きます。
それを、そのまま受け入れてしまうか、多少無理矢理でもポジティブに捉えるかで大きく分かれるような気がします。

人によってストレスの原因は様々で、仕事・家庭・人間関係など…。

そして痛みやしびれそのものがストレスになっている場合には、その原因を知ること。
肉体次元(骨や筋肉)の変化によって症状が出ている訳ではないという事を知ることが大事なんじゃないかと思います。

場合によってはそれがしんどいと感じる方もいるでしょう。

しかし、そこに囚われていては症状の変化にも影響してしまいます。

 

休むことだけが休息とは限らない

・ちょっと気分が落ち込む
・何事もやる気が起きない
・なんだかよく分からないけどイライラする

など人間生きていれば感情の起伏があって当然だと思います。

そんな時に、まわりから「ちょっと休めば?」とか「少し仕事休んで旅行にでも行けば?」とか良かれと思って言ったことが裏目に出るケースもあります。

そんなことは本人もわかっていますよね。

でも、特に仕事なんかは休んでしまったら『同僚に迷惑がかかる』とか『そんなに休んだらクビになっちゃう』なんてことを考えてしまい、よけいに深みにハマっていくこともあるかもしれません。

実際に旅行に行ったとしても、完全に仕事のことを忘れられるとは限りませんし、帰ってきても会社内の現実は何も変わってないので休んだ分よけいに頑張って疲弊してしまうかもしれません。

もちろん、ちょっと休んだらスッキリした、一晩寝たら忘れっちゃたなんて事もあるので一概にこうしたら良くなるっていう『決まり』はないので、色んな選択肢があるって事だけでも覚えておいて下さい。

 

 

ストレス・感情の捻れが痛みの原因である!

ギックリ腰や五十肩の激痛発作は顕著に現れます。

軽いものを持っただけなのにギックリ腰になったりしますが、通常そんなに人の骨格は脆くありません。

なんとなく肩が痛くて徐々に悪化したり、突然肩に激痛が出たり、ほとんどの場合においてはっきりとした原因がなく発症する方が多いです。

 

身体以外で何か思い当たる節はありませんか?

きっと脳が疲れるような出来事があったはずです。

 

骨が変形していても、歪みがあっても痛みのない人はたくさんいます。

肉体というハードの問題ではなく、脳というソフトの問題が重要になってきます。

そこを受け入れられればあらゆる痛み・しびれの問題は解決していくと信じています。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です