手足の『しびれ』の原因を正しく理解する 麻痺と錯感覚の違いとは?

見極める医療者

【しびれ=神経】という間違った情報が蔓延しすぎなので、大丈夫なしびれヤバいしびれの違いを知ってほしいと思います。

『しびれ』にも種類があるんです

普段から患者さんが訴える症状に『しびれ』があります。

しびれと言っても実はいろいろな感覚があって、人により表現が違うんです。

・ピリピリ
・ビリビリ  
・ムズムズ  
・冷たい感じ  
・虫が這うような

など様々です。

これらの症状のほとんどは皮膚の中のセンサーである触覚・振動覚・痛覚は残っているので、感覚神経が完全にダメになってる訳ではありません。

なので厳密には『麻痺』ではなく『感覚異常』『錯感覚』と呼んでいます。

 

『麻痺』と『錯感覚』を混同してはいけない

歯の治療や傷口を縫うのに麻酔を受けた方もいると思いますが、唇の感覚が無くなってコップで飲もうとしたらこぼしてしまったという経験をされた方もいるかもしれません。

また、傷口を縫うのに針を刺しても痛みを感じないなど。

これが完全に麻痺というものです。

そう、【痛覚脱失】という痛みという感覚がなくなっている状態なんです。

 

いっぽうで、「腰が痛くて足も痛い、しびれる」と症状を言うと、かなりの確率で坐骨神経痛または椎間板ヘルニアだと説明されるでしょう。

しかし、本当に神経が圧迫されて起こる症状というのは、先ほども述べたように麻痺の状態になるので痛みは感じなくなるのでしたね。

感覚が鈍いというだけで神経の圧迫だと決めつけるのはあまりにも乱暴なことのように思っています。

 

レントゲンやMRIの出現により余計に混乱している

痛みやしびれがある人ない人を大勢集めて、片っ端から画像検査(レントゲン・MRI)したところ、実際の症状と画像に写し出された形の異常には関係性がないことがわかっています。

しかし、従来の画像診断に固執する医療者からしたら、「今さらそんな事言われても困る」という現実もありますし、画像診断に対して病名がつくという保険システムにも混乱が起きてしまうのです。

そこは巨大な利権が絡む事なので、今後もすぐに変わることはないでしょう。

さらに、レントゲンやMRIしかり、血液検査やサーモグラフィーなど、

【人は目に見える形で説明された方が理屈はわからなくても、なんとなく受け入れ易い】

という側面もあるのです。

 

危険なしびれとは?

半身がしびれてつねっても痛みを感じない状態。

さらに、
・呂律がまわらない
・真っすぐ歩けない
・失禁

など明らかに普通ではない状態の時には速やかに救急車を呼んだ方がいいでしょう。

 

実際に僕が経験した症例です

電球を取り換えていて椅子から転落し、腕の骨を骨折した患者さんのお宅に往診に行っていた時のことです。

ケガをして2日ほどした日のこと、お宅に上がるとその患者さんが「今日はなんだか真っすぐ座ってらんねえんだよ」と言うのです。

たしかに処置をするのに座ってもらおうとしても、数秒で後ろに倒れてしまうのです。

これは明らかにおかしいと感じ、救急車を呼び病院で検査をしたところ脳内で出血がありました。

幸い処置が早く大事には至りませんでしたが、こわい思いをした事を記憶しています。

 

中枢神経由来(脳・脊髄)の症状は明らかに普通とは違う事が起こります。

 

マヒじゃなくて錯感覚であればBFI療法で改善する

さすがに完全なマヒでは改善は難しいですが、一時的なものであれば十分改善はできます。

その一例が→橈骨神経麻痺が早く回復した症例 本当の神経症状は痛みではないという話の症例です。

マヒとの違いを明確に理解している治療家ならば、ちゃんと改善のお手伝いができるんです。

そうすれば、椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症手根管症候群などの無意味な手術だってやらねくて済むのです。

あなたは手術したいですか?
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したくないのであれば、ぜひマナ整体ラボで明るい未来を手に入れましょう!

 

まとめ

しびれの症状と同時に痛みを感じていれば、それは麻痺ではなく錯感覚の事が多いです。

錯感覚であれば、適切な知識を知ること、適切な施術を受けることにより改善していきます。

そして、明らかにおかしい症状があれば速やかな対応が必要になります。

通常であれば本物の麻痺を起した状態で歩いて来院する事は考えられません。

ぜひとも『麻痺』と『錯感覚』の違いを知ってほしいと思います。

 

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