絞扼性神経障害とは末梢神経がある部位で絞扼(圧迫)されることにより起こる神経障害の総称のことです。
その中でも多く、手術対象になる手根管症候群について書いていきます。
これを知る事によって、必要のない手術をする事なく遠回りしないで改善するでしょう。
手根管症候群に手術は不要
一般的には手根管症候群とは、手首付近の神経が何らかの原因により圧迫されることにより痛みやしびれが発生するといわれています。
仕事やスポーツでの手の使い過ぎ、骨折などのケガの後などが誘因となっています。
手根管症候群の症状・原因・治療
親指~薬指にかけてのしびれや痛みが多く、親指の根元の筋肉が痩せていくこともあります。
教科書的には原因不明となっており、男性よりも女性に多く、妊娠・産後、更年期の時期に発症する方が多いです。
病院では主に薬による治療が行われます。
症状が改善しない場合は最終的には手術ということになりますが、原因がわかっていないのに手術?……僕には理解不能です。
手術しなくても良くなる症例はたくさんありますので、あなたにはしてほしくありません。
正中神経の圧迫では痛みは出ない
手根管症候群では正中神経が関与していますが、本当に神経が圧迫して起きる症状は痛みではなくマヒです。
感覚が鈍いだけで神経だと決めつけるのは早すぎます!
しびれについてはこちら→手足の『しびれ』を正しく理解するために
本物の神経症状であれば感覚異常も正中神経の支配領域と一致しているはずですが、実際の臨床で完全に一致したものに遭遇した事がありません。
チネルサインが陽性だろうがファーレンテストが陽性だろうが痛みを伴っていれば、それは本物の神経症状ではないのです。
手根管症候群の正体とは?
痛みを伴っていれば神経の圧迫症状ではないことは説明しました。
では、本当の原因は何なのでしょうか?
それは、脳疲労という脳の代謝バランスの崩れからくるものです。
次のは実際にあった話です
僕の息子が通っている幼稚園の事務員の女性の方です。
手にシップとサポーターをしているので聞いてみると、病院で手根管症候群と診断されたようです。
後で別の人から話を聞きましたが、退職を申し出たがのらりくらりとかわされなかなか辞められない状況だと。
そんな時期から手に痛みが出てきたらしい
この話を聞いた時に「そういうことか」と納得しました。
自分では早く辞めたいのに辞めさせてくれないという当人の中での感情の捻れが脳の代謝バランスを崩し、ふだんから負担のかかっている場所に症状として現れたのです。
そういった背景を知らずに手根管症候群と診断したドクター、おそらく当人もそんな事が関係しているとは思ってもないかもしれません。
そんな状況で症状が改善しなければ手術ということになってしまうかもしれないのです。
手根管が原因ではないのに・・・。
実はこんな悲劇が多いので、真実を伝え続けているのです。
その上で、僕の話が納得できずに手術という選択をするのであればしょうがないですが。
まとめ
手根管症候群と診断されても安易に手術はするべきではない
麻痺でなければ痛みがあってもしびれ(感覚鈍麻)があっても改善の余地は十分ある
なにかしら感情の捻れを起こす出来事があったはずです。
ちょっと思い返してみてください。
今回のは手根管症候群についての記事ですが、上肢の絞扼性神経障害には
・肘部管症候群
・胸郭出口症候群
・ギヨン管症候群
・回内筋症候群
など他にも病名自体はたくさんありますが、実際に起きている現象は手根管症候群と同じと考えていただいて構いません。
聞いた事もない病名だと不安になるでしょうが、きちんと対処すれば良くなるものです。
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