硬膜外脂肪腫症の原因と症状 改善までの症例有り

テレビカメラ

ある日、偶然テレビをつけると、ある健康番組で【腰痛】のコーナーが始まった。
職業柄この手の番組はチェックするようにはしているが、時間的な問題もありちゃんと観る機会は少ないです。

今度はどんな理論をぶちまけてくるのかと観ていると、案の定『神経を圧迫して痛みが出る』とやっている。
しかも、その圧迫しているものは、なんと! 脂肪だというじゃないか!?

あなたが本当に困っていてやっとこの記事に辿り着いたのであれば、最後まで読むことによって今後の経過に大きな違いが出てくるでしょう。

 

硬膜外脂肪腫症の診断が出るまでの整形外科での経緯

この病気に対してどんな説明をしてくれるのかと興味深く聞いていると、脂肪が神経を圧迫していて痛みが起きていると言うじゃないか。

この時点で完全に萎えました・・・

では、この診断を告げられるまでの経緯を載せます。

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定年を控えたある男性が、業績が振るわない地方支店を立て直して欲しいと頼まれ、単身赴任する事になりました。

そして半年後、腰~お尻・左脚に刃物が突き刺さったような痛みを感じるようになったと。

以来、仕事帰りになると決まって腰痛に襲われるようになったため、整形外科を受診し検査の結果、神経の通り道が狭くなって神経を圧迫されて痛みを引き起こす【脊柱管狭窄症】と診断されました。

痛み止めを飲みながら様子をみていたが、仕事終わりに襲ってくる激しい腰痛は消えることなく、ついには歩くことさえ困難になってしまったそうです。

そんな状態が1年近く過ぎたある時、奥さんが買い集めていた雑誌に腰痛治療の名医として載っていた先生のもとを訪れ、ついに腰痛の正体を見つけ出した。

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といった経緯があり、先ほどの【硬膜外脂肪腫症】の診断が出たという事でした。

BFI研究会の先生や僕のブログをいつも読んでいる方なら先ほどの経緯を読んで症状の原因に気づいたと思います。

脳疲労の要素がてんこ盛りですよね。

 

神経を圧迫しているものが、椎間板だろうが脂肪だろうが痛みは起こさない

なかなかこの神経の圧迫=痛みという間違った概念がなくならないですね。

たとえ脊柱管狭窄症であっても厳密には痛みは起こしません。 こちらを読んでいただければ理解できるかと思います⇒脊柱管狭窄症 神経根型の症状は手術をしなくても良くなります

 

脊柱管狭窄症の典型的な症状と違うところがあるからといって、発想自体が身体の構造的な部分で考えていたのでは、最終的に正解に近付くことはないでしょう。

 

神経を圧迫しているものが、椎間板だろうが脂肪であろうが本物の神経症状は麻痺なのです。
麻痺になったら痛くて歩けないのではなくて、感覚がなくなり力も入らずに歩けなくなるのです。

坐骨神経痛という症状は有名ですが、神経圧迫してたら痛みは感じませんので、これだけでも覚えておいてくださいね。

 

腰痛・下肢痛は手術しなくても改善する

この番組での男性は手術を受けたことにより、悩まされてきた腰痛は良くなったそうです。

確かに手術で良くなることはあります。
ありますが、神経の圧迫が解放されたからではないんですよね。

 

脊柱管狭窄症椎間板ヘルニアであっても、手術以外の方法で良くなった患者さんがどれだけいるか!

どんな方法であっても改善する理由があります。

それは脳(感情・思考)が変わればどんな痛みであっても改善する可能性があるんです!

これを知ったら、わざわざリスクの高いメスを入れるなんて事は避けるはずだと感じています。

それでは次から実際にマナ整体ラボに通院された患者さんの症例を紹介します。

 

硬膜外脂肪腫症で検索しまくり全く違う内容に不信感を抱きながらも茨城県鉾田市から来院

2度の手術でも良くならなかった症状が、短期間で回復し諦めていたテニスまでできるようになった症例です。
原因と言われていた《脂肪腫》には一切アプローチしてませんからね。

2012年に激しい腰痛で整形外科を受診したところ、画像検査の結果《硬膜外脂肪腫症》の診断ですぐに手術をされたそうです。激痛であったとはいえ、腰痛だけだったのにいきなり手術ですよ?

しかも、この手術の後からそれまでまったくなかった左下肢のしびれが出現し、左前脛骨筋(脛の前にある筋肉)の萎縮(筋肉が衰える)まで起きてしまったのです。

腰痛で整形外科を受診したのがきっかけで、その後7年間も痛みやしびれに苦しみ趣味のテニスもできなくなってしまったんです。

そして初回の手術から5年後、また脂肪腫ができているとの事で2回目の手術を受けています。
やはり術後も改善はなく、それどころか今度は右下肢に坐骨神経痛といわれている症状まで出てきてしまいました。

そこの担当医から言われた最後の言葉が、

「今度は歩けなくなったら来なさい」

いや、そうなりたくないから来てるんだって思えないんでしょうか。
がっかりしますよね。

これを機にいくつもの所に行き、カイロプラクティック・骨盤矯正・鍼など受けたがどこに行っても何も改善せず、最後の頼みの綱として《筋膜リリース》を受けようとしたが予約が取れずに途方に暮れていて「3回目の手術か」と病院でのMRI検査を受けた翌日にマナ整体ラボに来院しました。

 

初検から1か月で痛み・しびれ消失。 やったことはBFI療法と正しい情報の提供のみ

前置きが長くなりましたが、ここから硬膜外脂肪腫症の驚異の回復経過を書いていきます。

腰・下肢の症状

・両下肢の痛み・しびれ(左>右)
・犬の散歩で歩くと痛み・しびれ増強
・左太もものつっぱり
・左前脛骨筋麻痺の萎縮の為に踵歩きできない

筋委縮を起こしている足
わかりにくいかもしれませんが、左の脛の骨がくっきり見える程筋肉が落ちている

 

腰以外の既往

・2011年に《頚部脊柱管狭窄症》の手術。⇒今もしびれ残存
医師から生まれつき神経の通り道が狭いと説明された。

20代後半からしびれはあったが、極限まで我慢(字が書けなくなるまで)していて病院に行ったら即手術という流れでした。

 

硬膜外脂肪腫症に対するマナ整体ラボからの説明

ブログで読んだ通り、脂肪腫で神経を圧迫しても痛みや麻痺は起きないと強調しました。

左前脛骨筋の萎縮は感覚異常からくるものであり、麻痺による萎縮ではない。

左右で足首の動きが違うのは麻痺ではなく、昔の捻挫の影響であると説明しました。

まずは、今まで受けてきた説明を一旦リセットするようにお願いしました。(非常に難しいのは承知してます)

その上で、ずっと体をイジメ続けてきた物理的刺激を止め、当院で行っているBFI療法のみに絞るのが最短だと説明しました。

文章にするとすごく単純に思うかもしれませんが、そう簡単にいかない事が多いです。

 

初検からの経過

初回施術の翌日に変化が起きました。

症状変化の連絡

変化が出た今がタイミング!と2回目の来院時に《脳と症状》について詳しくお話ししました。

この方は、誰もが知っている大企業で設計のお仕事をされていた理系の頭脳をお持ちなので、非線形科学である脳と痛みの関係を、この患者さんの中でなんとかA=Bにならないかと頑張ってみました。

 

初回から10日後の時点で、犬の散歩の時に出ていた腰痛はなくなりました。
右の坐骨神経痛も出ていません。
踵歩きも出来るようになってきました。

患者さんからも「確実に変化出てるよ!」と言ってもらい、念願のテニス復帰の希望も湧いてきたようです。

5回目の来院前日には、念願だったテニスに復帰されました。
プレー後の腰痛はなく、「本当に良くなってるんだな」とおっしゃっていました。

初回から1か月弱経った頃には、腰痛と坐骨神経痛は「治ったと思う」と言うほどに変化が出てきていました。

さらに、前脛骨筋の萎縮に変化が出てきました。
施術前に確認の為触ってみると、萎縮部分が少しふっくらしていたんです。

左右の萎縮の比較
アングルが微妙に違いますし、まだ写真では伝わりにくいとは思いますが触った感じでは明らかに変化が出ていました。

この事を患者さんに伝えると、「俺もそう思ったんだよ。でも希望込みでひいき目に感じてるだけじゃないかと思って。」とあえて僕には言わなかったんですが、僕から言われた事によりさらに自信が出てきたようです。

 

BFIあるあるなんですが、ここまで良くなっても「なんでこんなので良くなったのかわからない」と言われる事があります。

そこの理論を理解したいのであれば惜しみなく情報は提供しますが、この患者さんは「難しいし、そのせいで脳疲労が溜まるのはゴメンだから理解するのは諦めた」と笑いながら話してくれました。

僕もそれでいいと思っています。

難しいことは理解する必要はなくて、今回の例でいえば

【脂肪腫だろうが椎間板だろうが、神経の通り道が狭かろうが、それ自体では痛みやしびれは出ない。】

という事だけ覚えていただければそれで十分です。

今回の経過が特別ではなくて、割とこういった症例は多く経験しています。

経営者としては悩みどころではあるんですが、まだまだ日本中で本当に困っている患者さんは多くいらっしゃるので、一人でも多くの方にこの情報が届けばいいと思ってます。

 

何をやっても改善しない方は原因論を見直す事が重要

画像検査の登場から長い間『形態異常が痛みの原因である』として診断が下されてきましたが、科学の進歩によりそれらは否定されています。

オランダのヴァン・トゥルデルらのX線所見と非特異的腰痛との因果関係に関する35件の論文を検討したレビューでは、X線撮影で発見される脊椎分離症、脊椎辷り症、二分脊椎、腰仙移行椎、変形性脊椎症、ショイエルマン病(思春期に発生する脊柱後彎)と、非特異的腰痛との間に関連性は認められなかった。ただし、椎間狭小、骨棘形成、硬化像などの退行変性は非特異的腰痛との関連性を示したが、オッズ比が1.2~3.3と低く、研究デザインにも問題があったことなどから、X線異常所見と非特異的腰痛との因果関係を示す証拠はひとつもないと結論づけている(van Tulder MW.et al,1997)

~TMSジャパン~ より引用

ずっと信じ込まされてきた事の真逆を受け入れるのはなかなか抵抗があるでしょうが、現実として今回の患者さんのような症例はあなたが思っているよりずっとずっと多いです。

動物の生存本能として、知らない事や疑わしいものには距離を取るようにインプットされています。
ただ、知ってしまったら何てことない《ふつう》の事だったとわかってくるでしょう。

世の中には色々な施術方法がありますが、たとえメチャクチャな方法であっても症状が良くなるという現象自体は否定しません。(だからこそ、それぞれにゴッドハンドが存在するんですね)

重要なのは、ある方法で良くなったからその先生が主張する原因が正しいという訳ではないという事です。

施術を受ける前から結果的に症状が良くなるまでのどこかの段階で、脳のポジティブスイッチが入れば大抵のものは変化します。

それが施術者なのかクチコミなのか、それとも院内の雰囲気なのか、それは人によってどこに反応するかはわかりません。

ここが本当に理解出来たら、あえてリスクのある矯正術や痛みを伴う方法を取りたいと思うでしょうか?
僕はそういう趣味はないので断固拒否します。

 

痛みやしびれの原因は、肉体次元(骨の変形・神経の圧迫・骨盤や背骨のゆがみ・筋膜の癒着など)ではありません。
あるのは明らかな外傷(ケガ)の場合です。

慢性症状に限らず、ケガの痛みであっても脳が大きく関与してます。

その脳に危険信号を送るような強い刺激ではなく、やさしい刺激の方が痛みの改善には有利に働きます。
これを受け入れるかどうかは、あなたの思考が決めるんです。

今までやってきた結果が現状の症状なので、さらに良くなりたいのであればこちら側にシフトチェンジしてみませんか?

 

脳疲労に気づけば安心スイッチは入りやすい

脳疲労という概念も、以前よりは認知されてきたからかもしれませんが、制作サイドのこの男性のストーリーは完璧ですよね。

定年間近だというのに地方に単身赴任⇒さらに業績不振の支店を立て直してほしいなんてムチャぶり。

普通の人間なら、おそらく引き受けたくはないでしょう。
この時点で脳疲労は始まってます。

立て直しの為には時間や様々な労力が必要でしょうから、さらに脳疲労は増大します。

そりゃ激しい腰痛が出ても不思議じゃありません。

この時点で、脳と痛みの関係を知っている医療者に当たれば何事もなく終わったかもしれないのに、脊柱管狭窄症の診断を受けたもんだから脳疲労はピークに達していたかもしれません。

 

そんな時に、名医といわれるドクターに「本当の原因がわかった」なんて言われたら、うれしくて痛みを感じる中枢の活性化は沈静化したでしょうね。

手術じゃなくても、このドクターになら何されてもそれだけで治っちゃってたかもしれませんよ。

この男性にとって名医だって事は間違いないんです。

 

脳と痛みの関係を知らないと、ここまでの内容が意味不明かもしれませんが、ヒトの痛みというのは痛くなる理由も良くなる理由も脳(感情・思考)の影響が大きいんです。

こういった概念が当たり前の社会になれば、個人的な話になりますがYoshikiだって手術しないで済んだと思うんです。

【緊急提言】 YOSHIKIの頚椎椎間板ヘルニア手術について物申す 症状が痛みなら必要ないのに・・・ 

 

まとめ

いかがでしたか?
今は理解できていなくても、これが事実です。

日本の痛み治療は恐ろしいほどに遅れています。

これを機に今までの間違った常識を捨てた人から、本当の意味で明るい未来が待ってますよ。

BFI研究会で学んでいるマナ整体ラボであれば、そのお手伝いができます。

同じ志を持った医療者は確実に増えています。
方法が違っていても、症状やアプローチのターゲットが脳であれば、同じ様に良くなっていきますからね。

それらが一つになったら痛みの臨床現場に革命が起きると感じています。

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