(ためして)ガッテンでも紹介されたタッチケアとは?
NHKの(ためして)ガッテンで放映されたタッチケアの効果には、痛み・認知症・高血圧・ストレスなどに効果があると解説されていました。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20160601/
ガッテンだから信用できるって訳でもないですが、身体の痛みに効果があるということを解説してみたいと思います。
癒しホルモン【オキシトシン】
身体に触れるだけで脳からオキシトシンというホルモンが分泌されるのですが、別名≪癒しホルモン≫ ≪幸せホルモン≫とも呼ばれています。
スウェーデンでは認知度が高く、研究も進んでいて病院や保育園などでもタッチケアをやっているみたいです。
その結果、暴力や問題行動が減ったり病院ではがんの患者にもやっているようです。
オキシトシンの作用
女性にのみ作用するので有名ですが、分娩時に子宮を収縮させたり乳汁分泌を促進させたりする作用があります。
現在では男性にもオキシトシンが分泌されることが分かっており、まだまだ研究は進むでしょう。
そんな中注目されているのが、こころを穏やかにする作用です。
人の痛みにも繋がる作用なので興味深いです。
人が痛みや不安を感じると脳内の扁桃体という場所が興奮します。
それを鎮めるのが前頭前野といわれる場所です。
しかし、痛みが続いていたりその事がストレスとなっていると興奮を鎮める作用が上手に機能しなくなってしまうのです。
その結果、ガンコな慢性痛へと発展してしまうことがあります。
そこで、興奮を鎮める手助けをしてくれるのがオキシトシンなのです。
オキシトシンが分泌された結果、痛みやストレスなどを軽減してくれるという働きが起こってくるのです。
とまぁ科学的な解説になりましたが、そんなに難しく考えないで済むように続けていきます。
タッチケアの方法は簡単
受ける方も、やる方もリラックスした状態が望ましいです。
そして、背中をやさしくゆっくりと擦るだけ。
細かいやり方はありますが、あまり気にせずにやってみましょう。
「それだけで?」って疑問に思うかもしれませんが、十分効果が出ると考えられます。
実際に番組に出ていた女性は背中を擦っただけなのに手の痛みや歩き方まで変わっていました。
なぜこんなに効果があるのか?
一言で言えば脳が変わったからということです。
これは術者に対する信頼関係が大きく作用します。
番組で出てた看護師の方が、まったく知らない小汚いオッサンだったら同じ効果は出ないでしょう。
男だったら、やってくれる人が知らない人でも若くてかわいい女性なら効果が出るかもしれませんし。
結局そういう事なのです。
重要なのは方法論ではないのです。
だからこそ、痛みに対する治療法がたくさんあって、ゴッドハンド・名医と呼ばれる人がいるのです。
肩書きなんてお金でも買えますし…
やはり、信頼できる人に治療してもらった方が効果は出やすいです。
その信頼の基準は人によって違うでしょうが。
本当に愛し合っているカップルならば、ヘタな治療を受けるより効果があるかもしれません。
BFI療法では何をしているのか?
身体に触れるだけで癒しホルモンが出るのなら、考え方によっては簡単ですよね?
単純な触覚刺激でも作用するのですが、BFIではよりセンサーの密集している関節の近くに皮膚触覚刺激を介して施術していきます。
以前より接触面積を広くした事により、実際の効果も上がっている印象があります。
なぜ関節近傍なのか?
関節神経学で解明されてることなのですが、筋肉よりも関節の方が情報をキャッチするセンサーが圧倒的に多いからなんです。
BFIのような微弱な刺激は脳の無意識に働きかける傾向にあり、大きな可能性を秘めています。
意識で考えられることなんてちっぽけなのかもしれません。
最近の脳科学でも無意識の重要性を説いているものが増えてきていますしね。
補足
身体の痛み・癌の痛み・高血圧・認知症・ストレスなど効果の期待できるものはたくさんありますが、これらすべてをオキシトシンだけで説明できるものでもありませんし、すべてに効果があるとも思っていません。
しかし、感情や自律神経の作用を考えると期待は大きいですし、現代のストレス社会を生き抜くためにも参考になるかと思います。
赤ちゃんや小さい子どもにもいい影響があります。
育児に疲れた時にやってみるとお互いにハッピーになれるかもしれませんよ。
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