サプリメントの必要性
毎日飽きることなく健康補助食品のテレビCMが流れています。
グルコサミン・コンドロイチン・コラーゲン・乳酸菌・筋肉成分など…なんだか身体に良さそうな宣伝文句ですごい売上です。
その規模はなんと年間1兆円以上!!
果たして、その中でどれほどの人が効果を実感しているのでしょうか。
メディアによる宣伝を信じ、効果を期待して使用してみたものの、たいしてその恩恵を受けていない方がどれほどいるのでしょうか。
効果があったという方はそのまま続けていていいと思います。
良く相談されるのは、「この成分はいいんですか?」とか「飲んだ方がいいんですか?」と言った質問を受けることがあります。
その場合の当院の答えは、最終的な判断はその方にお任せするが『飲まなくてもいいです』とお答えしています。
軟骨成分・筋肉成分は標的まで届いていない?
軟骨の成分としてコンドロイチンやコラーゲンがあるのは事実ではあるが、それを口から飲んだり関節に注射をしても、純粋に組織が再生したり成分が沈着したという報告はされていません。
広告などに軟骨が再生されたり関節の隙間が広がったという写真が載っていますが、サプリメントを使用していない人にもみられる現象です。
そもそも軟骨の擦り減りや突出では痛みもしびれも起きません。
筋肉成分を含むと言われるサプリメントも最近では多く見るようになりました。
しかし、これを飲んだからといって筋肉が増えるわけではありません。
ただ筋肉に含まれる成分が入ってますよってだけです。
特に高齢の方はご自分で調べる事はほとんどと言っていいくらいしないので、宣伝文句に惹かれ買ってしまう方が多いんじゃないでしょうか。
売る方はそんな事もわかっているので、如何に魅力的に聞こえるかと色々なキャッチフレーズを考えてきます。
純粋に栄養素の事でいえばもっと大事なものがある
日本には古来より伝統的な調味料があります。
醤油・味噌・塩
これらの質の高いものを摂取する事で身体にいい効果があるでしょう。
普段お使いの調味料の質はどうですか?
値段だけで決めてないですか?
そもそも全部一緒だと思っていないですか?
一度裏の表示をご覧になってみてください。
本物の調味料は原材料の表示は少ないはずです。
少なくともカタカナ表記はないはずです。
間違った減塩ブームにより塩の量を減らし、代わりにアルコールなどでカビなどが出ないように調整されています。
脱脂加工大豆という大豆から油を搾り取ったカスを使った醤油では栄養なんて期待できません。
塩も精製されていない自然海塩には微量ミネラルが含まれていてバランスがとれており、取りすぎなければ高血圧の心配も減るでしょう。
他にも、油・みりん・酢なども素材にこだわった商品が実は多く売られています。
食のこだわりは突き詰めていくとキリがなくなってきますが、最低限普段からよく使う調味料はきちんと選びたいものです。
多くのサプリメントは化学合成物
いかにも身体に良さそうな栄養素もほとんどが化学的に合成されたものであり、自然な栄養素とは言えません。
サプリメントの形状にするためには添加物も使用しています。
健康のためにと使用しているのに、化学物質や合成添加物を身体に入れるのはちょっと疑問が湧いてきませんか?
食品に含まれない栄養素があるから、サプリメントで摂取しなくてはいけない様なふれこみですが、本当に摂取しなければ生きていけないのであれば、とっくに人類は滅びているはずです。
昔の人の方が現代人よりも丈夫でしたし、今のような生活習慣病もなかったはずです。
まとめ
栄養補助食品(サプリメント)に過剰な期待はしない方がいい。
それよりも質の高い食材や調味料にお金をかけた方が身体にはいい。
意識の高い人が増えれば値段も下がるでしょう。
人間は栄養だけで生きてるわけではないので、ストイックになり過ぎないように、徐々に本当にいい物を選んでいきましょう。
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