カイロプラクティックを受け主訴以外の痛みが出現し効果にうんざり

ある接骨院で矯正術であるカイロプラクティックを受けていたら、主訴である腰痛が良くなるどころか別の痛みまで出てしまいましたが、当院に来てから2週間で良くなった症例です。

矯正術・骨盤矯正・筋膜リリースなど流行ってはいますが、それらが良くなる根拠を知ってしまったらあえて体を壊すリスクをとるのが怖くなるかもしれませんね。

 

立っている事すら困難になり整骨院に限界を感じて自費だけどマナ整体ラボへ来院

もともとのキッカケは交通事故です。 この事故の3日前に階段から落ちて右足首の捻挫をしてました。

その時にはマナ接骨院からマナ整体ラボへ変更しており交通事故の自賠責を取り扱ってなかったので、整形外科と近くの整骨院に通院する事になりました。

3か月経過して損保会社からの補償は終了しましたが、まだ症状が残っていたので週一の頻度で整骨院に継続通院していました。

そこでの施術は、ポキポキ矯正系のカイロプラクティックのようです。

この患者さんは以前、僕の所に通院されていて痛みの説明や施術に対する考え方を聞いていたので、整骨院での施術を受けながらも「こんな事していいのかなぁ?」と思っていたそうです。

でも、そのうち治ってくるだろうと根気よく続けていたが一向に良くなる気配はなく、それどころか何でもなかった所まで痛くなってきてしまいました。

そこでは、腰の痛みは膝からきていると説明され、太ももの筋肉を鍛える指導をされたようですが僕には意味不明です。
1億歩譲って膝からきてるとして、なんでポキポキするのかまったくもって理解不能です。

患者さんも疑問に感じていて「次に行ったら聞いてみよう」とその整骨院に通院していましたが、なんか上手い具合に納得させられては「やっぱりなんかおかしい!」という事を数回繰り返しているうちに、ついには歩くことも体を伸ばすことも困難な状況になってしまいました。

このままではヤバいと思い、自費に変更はしてましたが背に腹は代えられないと観念してマナ整体ラボに来ることになりました。

 

痛みの改善に背骨や骨盤の矯正術は必要ない

マナ整体ラボでの経過ですが、一度も矯正はせずにきちんと良くなりました。

初検時の症状

・腰が痛くて後ろに反れない
・高い所にある物が取れない
・歩いたり立っていると右のお尻が痛くなってくる

 

腰・殿部痛に対する説明

ここまで症状が悪化しているのは腰の構造的な問題ではなく、単に施術が強すぎただけなので心配いらないと。

物理刺激に対するセンサーの興奮が治まれば痛みもなくなってくる。

 

経過

《5日後に2回目の来院》

この時点ではあまり症状の変化はありませんでした。
ただ、初回の説明で安心していただけたので気分的に落ち着いていられる。

痛みの強い時ってある程度何かされた感じがした方が、症状に変化がなくても納得しやすいですよね。
気分的な問題です。

 

《2日後に3回目の来院》

痛み軽減の報告

前日は好調で犬の散歩に行けたと。
まだ痛みはあるが、高い所の物を取るのが少し楽だと。

 

《2日後に4回目の来院》

右臀部の痛みが減ってきた。
初回が10の痛みだとして、今は3くらい。

 

《1週間後に5回目の来院》

かなり楽になり、犬の散歩が普通にできて体も反れるようになってる。

 

《12日後に6回目の来院》

もう大丈夫。

 

この5週間の間、1度も強いマッサージや矯正なんてしてません。
そう考えると、交通事故の初期を含めこの5か月間の治療や施術はなんだったんでしょうか。

体質や好みの問題はあるんでしょうが、本来痛みの改善に強い刺激は必要ありません。

 

産後に必要なのは骨盤矯正ではなく脳疲労の軽減であるでも述べていますが、骨格のバランスと痛みはそもそも関係がありません。

結論:骨盤非対称性と腰痛との間に有意義な正の関連がない場合、この前提に基づく評価および治療戦略は疑問視されるべきです。

The association between static pelvic asymmetry and low back pain~ より引用

 

少なくとも痛みや恐怖を覚える技術を受けても良くならないのであれば、初めは信じられないかもしれませんがソフトな施術に切り替えるのがいいと思います。

色々とやってきた結果が今の症状であれば、解決の糸口はそこから抜け出さないと見つからないのかもしれませんね。

 

まとめ

関節がポキッと鳴る理由は厳密には解明されていません。

あの音を聞くとなんとなく良くなったような気がするかもしれませんが、本当に気がするだけです。
これが脳と痛みの関係ですね。

ちゃんと良くなっているのであればその方法でもいいんですが、そうでなければなるべく早くそういった強刺激は避けるべきです。

きちんと痛みのメカニズムを理解している医療者は、そういった方法からどんどん撤退しています。

本当にお困りであればマナ整体ラボがお力になりますよ。

 

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