WELQ問題を通して痛みの医療を考えてみる

医学情報

WELQ事件とは?

DeNAが運営する医療情報キュレーションサイト『WELQ』が外部サイトから不適切に引用した記事を作成したり、明らかに医学的根拠に欠ける情報を多く掲載し問題となりました。

現在は全ての記事が非公開となっています。

人の健康や命に関わることにまで、専門家ではないライターの方が記事を書いている事も問題ですが、検索上位にする為に確信犯として指示していた人物はすでにバッシングの的になっています。

 

医学的根拠とは?

近年はEBM(根拠に基づく医療)に沿ってどれだけ科学的に証明できているものなのか?という事が重要になってきています。

ここで大事なことは科学的事実は1つではないということです。

 

椎間板ヘルニアの例

椎間板が飛び出すことにより神経を圧迫し痛み・しびれを起こすため手術で取り除くという考え方。

これに基づく論文は常に出ています。
そして、術後に症状が無くなり完治した方も多くいます。

これだけを読めば原因を取り除けば解決すると思いますよね?
しかし、手術をしても良くならない患者さんがいるのも事実です。

科学的に証明された手術をしても改善しないってどういう事なんだ!って思いませんか?

手術

 

椎間板ヘルニアの手術をした人が95%くらい良くなるのならここまで異論は唱えません。

こういった矛盾に対して研究が進み現在ではヘルニアは症状の原因ではないと科学的な根拠が示されています。

同じ椎間板ヘルニアに対して椎間板が原因だという根拠と椎間板は原因じゃないという根拠が存在しているのです。

 

他にも医療の分野では意見の分かれているものがあります。

・風邪に抗生物質は必要か?
・ワクチンは有害か無害か?
・抗がん剤は善か悪か?

どちらもデータは揃っており、それぞれに支持する人がいます。

どれだけ根拠を示しても受け取る側が知りたくない情報であれば感情で拒否するか、無意識に見なかった事にしてしまうのですね。

そこまでいくと、もう科学の入り込む余地はありません。
ただの感情論になってしまうからです。

 

目の前の現実を追っていく

いくら教科書に書いてあった、論文に書いてあったと言っても実際の臨床症状と一致しなければ疑問をもつ姿勢は忘れないようにしています。

そして、その疑問を解決するために情報をインプットしています。

ただネットの記事に書いてあった、テレビでこんな事言ってたという理由で鵜呑みにすることなく患者さんの訴えに耳を傾け、真の原因を追及しています。

原因がはっきりわかる

 

本当に困っている方には必要なことだと思っているので。

『踊る大捜査線』風にいうと

患者さんは研究室にいるんじゃない! 現場にいるんだ!      いや~古い表現だなぁ

 

この際方法は何でもいいんだけど・・

健康法や治療法って一時的に流行っては廃れてしまうものから、長く愛されるものまで調べるとたくさん出てきますよね?

こういった健康に対する願望というものは現代が特別というわけではなく、昔からそういった傾向にありました。

特に大正時代から昭和初期にはものすごいブームだったそうです。
今のようなネット環境のない時代に、全国のあちこちで健康セミナーみたいな事が行われていたようです。

健康法や治療法は極端な話、何でもいいと思うんです。
ただ、それを教える側の人はきちんと責任を持ってやってもらいたいです。

流行りだからと飛びついて、ちょっと講習受けて先生気取りの浅い人に自分の身体を任せたいですか?

手技を学ぶのに、その場ではそれなりに真似てはいても普段の現場ではもう別物になってるのに資格だけは持ってるなんて詐欺ですよ。(実際にそういう人を見てきました)

僕が勤めてきた病院の医師を見てきて、自分や家族が本当に困った時に「この人に診てもらいたい」って思えなかったですもん。

これは自分自身に対する戒めでもあります。

自分を客観的に見て、本気で患者さんと向き合っているのかを常に考えながら臨床に当たっています。

 

ライターに外注していません

良質なコンテンツを作るという事が重要だと言われています。
そのためにはライティングのスキルやSEOの知識などやる事がいっぱいあります。

それを極めるにはかなりの時間と労力が必要になってきます。
そんな時には記事を自分ではないライターに依頼する手段もあるのです。

ただ、自分のダイレクトな生の臨床経験から出る言葉やそこから出る雰囲気とでもいうか微妙なニュアンスまで表現してくれるのか?という感覚はあります。

記事を書くことを仕事にしているのなら、読みやすくスマートな記事にしてくれるんでしょうけど、教科書にも載ってない・聞いた事もない専門用語だらけじゃ他のサイトから引っ張ってくるしかないですけど…それじゃパクリになってしまいます。

記事作成

 

なので、文章は多少不細工でも長年の膨大な臨床経験をそのまま伝えようと自分の言葉で続けていきます。

 

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