レントゲン検査をして腰椎に分離があっても痛みのない人はいるという現実を知っていただきたく、そして不安のために症状が良くならない人を少しでも減らしたいので解説していきます。
腰椎分離症を教科書通りに診てはいけない
腰椎分離症とは、背骨のうち5個ある腰の骨の椎弓という部分が離れてしまい分離した状態を指し、特に腰の5個あるうちの一番下にある第5腰椎に多発します。

症状としては
・身体を反った時に腰が痛い
・お尻の痛み
・スポーツや重労働での痛み
・だるさ
など多岐にわたると書かれていますが、これらは腰椎分離症特有の症状ではありません。
思春期の頃のスポーツをしている子どもに多く発生するといわれており、まだ骨が不完全な状態の時に過度な運動により負担が蓄積することによる疲労骨折と分類されています。

中高年にも多いとされていますが、どの段階で腰椎が分離したのか不明です。
もしかしたら子どもの頃に分離症はあったが痛みを感じることなく過ごしていて、大人になって腰痛を発症しレントゲンを撮ったら腰椎分離症が見つかったということも大いに考えられます。
腰椎分離症からすべり症に移行しやすいと言われていますが、すべり症それすらも痛みの原因ではありませんのでご心配なく。
海外では腰痛に対する研究の結果症状と画像上の異常に相関関係はないと結論づけています。
■18~50歳までの腰痛患者807名と健常者936名を対象に、腰部X線撮影で脊椎分離症の検出率を比較した結果、腰痛患者群は9.2%、健常者群は9.7%だった。脊椎分離症が腰下肢痛の原因と考えるのは非論理的。http://1.usa.gov/j2Jw5a
~TMSジャパン~ より引用
腰椎分離症でも椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症であっても実際の症状とは関係ないという事です。
スポーツを頑張っているあなたの子どもに、間違った思い込みを植え付けたり手術をする事がなくなるのを願って解説していきます。
分離症が本当の原因なら分離した瞬間に痛くなるはず
骨折を経験したことのある方ならお分かりだと思いますが、ケガをした直後からメッチャ痛いですよね?
分離症で医療機関を受診する患者さんで、そこまでの激痛を訴えるケースは非常に稀です。
ぎっくり腰や40肩の激痛発作も強烈ですが、骨折は痛みの性質が違います。
原因はどうであれ、『腰が痛くてレントゲンを撮ったら分離症が見つかっただけ』ということなのです。
実際に分離症があっても痛みのない人は多く存在します。
ここの矛盾を明確に説明している医療情報は見たことがありません。
筋肉でカバーしてるからなんてのも見かけますが、プロのスポーツ選手やボディービルダーですら腰痛を発症しているので説得力に欠けます。

これ以外にも、本当にそれっぽく説明しているものもありますが…ツッコミどころ満載です。
画像診断の矛盾を知ってください
腰椎分離症に限らず、整形外科疾患においては未だに画像診断を重視しています。
椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・変形性関節症など形がどうなっているかを見つけ、それが痛みの原因だという理屈です。
昔はそれで通用していましたが、現在では画像上の異常と症状の有無に対して研究が進んでおり、その結果そこに相関関係はないと結論づけています。
実際の臨床においても、骨や軟骨の形がそのままでも痛みがなくなるケースはたくさんあります。
そもそもそれが原因じゃないから当たり前なのですが…。
海外ではそうした考えが広まっていますが、日本では非常に遅れています。
現在の日本の医療システムではしょうがないのですが、その影響が患者さんの身にふりかかっているのを知ると歯がゆい思いです。
やはり医師の言葉の影響力は大きいので、無条件で信じてしまう方が多いですからね。
どうすれば痛みがなくなるのか?
まずは分離した部分は「そのままでもいいんだ」と思って気にしないことです。
ここが超絶大事なんですが、レントゲンで骨が離れてるって説明されて「自分の腰はこんなに悪いんだ! 爆弾を抱えてるようなものだ!」なんて思ってしまっては、スポーツはもちろんのこと仕事や日常生活にも不安がつきまとってしまいます。
いわゆる【動作恐怖症】といわれる状態です。
ここを理解した上で、単純に運動のし過ぎで痛みが出たのであれば、運動を中止すれば痛みは無くなってきます。
そこに余計な不安を感じる必要はないのです。
子どもであれば親御さんも説明を受けるでしょう。
一緒に不安になってしまっては、お子さんの治るスピードに与える影響は非常に大きくなってしまいます。
痛みは脳で感じている
痛みの治療を考える上で重要なことは、いかに不安・恐怖など負の感情を無くせるかなのです。
そういった感情は脳の前頭前野という部分の働きが低下してしまい、痛みや感情のコントロールがうまくいかなくなってしまいます。

そうなってしまうと負のスパイラルで治りにくくなってしまうのです。
それを克服する為には痛みに対する正しい理解と、それに伴う前向きになれる情報を入手することです。
最近ではそういった情報も増えてきています。
いつまでも昔の考え方に振り回されていては、あなたの大事なお子さんを痛みから救ってあげられません。
ぜひ、当院の情報を活用していたd開きたいと思います。
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