足の骨折からCRPSを発症し痛みが持続していた症例 BFI療法とヒモトレでの施術

CRPSによる苦悩

長年臨床に当たっていて、難治性の疼痛で特に注意しなければいけないのがCRPS(複合性局所疼痛症候群)です。

CRPSについては、BFI研究会代表のブログCRPSを正しく理解する為にをお読みください。

全てを未然に防ぐ事は不可能ではありますが、少なくとも医療者は極力CRPSを発症させないように知識を頭に入れておく必要があります。

あなたは、【CRPSの知識がある医療者】と【CRPSを知らない医療者】のどちらに診てもらいたいですか?

 

足の指をぶつけて骨折し病院や接骨院を転々と・・

46歳 女性

受傷から1軒目の整形外科

足の指をぶつけて受傷、時間がたてば痛みがおさまると思っていたが翌日になっても痛みが変わらず整形外科を受診しました。

レントゲン検査の結果は、右第4趾骨折の診断。

プライトンにて足部~足趾を固定し、松葉杖を1本使用し部分的な荷重での歩行をしていました。

その後は、1週間に1回の診察で経過を追っていたようです。

4週間経過しプライトン固定を除去したが、それから3週間経ってもレントゲン検査で骨がくっついてないと説明された。

 

2軒目 整形外科

レントゲン検査の結果、剥離骨折と診断。

もうこのまま骨はくっつかないけど、大丈夫だと説明された。

その医師から、「歩け・動け。それがリハビリだ」と言われたが、痛みの為に思うように歩けないのでツラかった。

 

3軒目 接骨院

ここでは入谷式の足底板を作成。

6時間ほど装着し、外したところ直後から左下肢にしびれが出現。

その日の夜には、左上肢と顔面にしびれが出てきた。

翌日、接骨院の院長に相談したところ、「正しい歩き方をすれば、しびれは取れる」とよくわからない説明を受けた。

 

4軒目 接骨院

ここでは患部に超音波治療と痛みのない施術を受けていたが、CRPSの事は知らないようでした。

やはりここでも歩く練習はさせられていた。(かなり苦痛)

 

5軒目 整形外科

レントゲン検査の結果は骨はほぼくっついていた。

しかし、痛みや浮腫みなどの症状は残存しており、ケガをしてからの期間も考慮しての事だと推測しているがCRPSの診断を受けた。

2回目の診察で、左下肢のしびれに対してはレントゲン検査の結果、腰の骨の1番下が狭い事が原因だとし、牽引治療を受けたが途中で嫌な感じがして中止した。

1回目と2回目では診察した医師が違い、2回目はCRPSの事には触れず完全スルーだったようです。

 

処方薬

ノイロトロピン・・・  一般的な鎮痛剤とは異なる作用の鎮痛剤

リマプロストアルファデクス・・・  血管拡張・血流増大

メコバラミン・・・  末梢性神経障害

マナ接骨院のブログにたどり着き千葉市から来院

CRPSの診断を受けてから、色々とご自分で調べているうちにマナ接骨院がヒットしたようです。

そして、日曜日の施術予約を受けてから当日までもメールでやり取りをしていました。

症状

右足のCRPS

・右足全体~下腿のむくみ

・右足親指と足の裏の痛み

・左足のしびれ、足の裏と指の痛み

・左上肢と顔面のしびれ

・頭痛

 

当院での説明・主張

・CRPS不全型である為ちゃんと改善していく

・骨がくっついているかどうかよりも、それまでの痛みの管理が大事である

・今の状態では歩く事はリハビリにならないので、必要以上に歩いてはダメ

・ネットに流れているCRPSの情報はネガティブなものが多いので無視するように

・全身に及んでいる症状は結果的なものなので、過度な心配は無用である

これらを踏まえ、無意味な刺激は与えずBFI療法と就寝時の足のヒモトレを導入しました。

CRPSに対するヒモトレ

なぜ就寝時のみかというと、現状では歩行時の足の裏にかかる物理的な接触さえもなるべく避けたいからです。

初回は今までの経緯のヒアリングに時間を多く割きましたが、非常に重要なところなので患者さんにも説明しました。

 

1週間後に再来院

まだ全体的な症状に大きな変化は出ていないが、足の裏の症状は1日の中でも『ほぐれている』感覚が出ていると仰ってました。

 

日中もヒモをつけながら家の中を歩いていた。

足の裏の接触も気にならず、してた方がいい感じがすると。

 

ただ、今後どのように・いつごろ顕著な変化が出てくるのかが不安なようです。

 

新鮮外傷であれば、おおよその見立てはできますが、今回のような症状の場合は正直1・2回で断言はできません。

なので、いい方向に変化が出た事に焦点を当てて、脳に安心感を増やしていくように提案をしました。

まとめ

受傷から当院に来院するまでをまとめさせていただきました。

初めに述べたようにCRPSは完全に予防できるものではありませんが、本来であればこういった状態にならないように初期の処置が大事になってきます。

ケガの治りが悪い、なんか思い当たる節があるという事であれば【CRPS】の名前を出してみるのも一つの手かもしれません。

そこで、「知らない」という事であれば医療機関を変更する事も考えたほうがいいでしょう。

 

大事なのは不全型であればきっと良くなるという事です。

 

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    交通事故・怪我はもちろんの事、あらゆる治療・施術を受けても良くならない難治性症状にも対応できる接骨院です。 現代は身体のみにフォーカスし、変形や神経の圧迫、骨盤や背骨の歪みなど形に捉われすぎなんです。 ストレス社会を生き抜く為にも【脳と痛みの関係】を熟知したマナ接骨院で明るい未来を手に入れましょう! その痛み・しびれ、諦める前にぜひご相談ください。