腰椎すべり症に限ったことではないですが、画像診断によるネガティブなイメージを植え付けられてしまい症状が改善しなかったり悪化してしまう方が後を絶ちません。
そろそろ世界的な研究に目を向けているセラピストからの情報で、痛みの事実を知っていきましょう!
そうすれば、たとえ画像上進行していたとしても、症状は変化するんです。
腰椎すべり症は何で手術してはいけないのか?
腰が痛くて病院でレントゲンを撮り、医師から「ここの骨がずれてますね」と説明され【腰椎すべり症】と診断された方に申し上げます。
でしたら安心して大丈夫です! その痛みはなくなります!
レントゲンでハッキリとわかる程の【骨のズレ】を見ちゃったらさぞかし怖いでしょう。
しかし、腰椎すべり症を含め骨の変形などの異常が痛みの原因にはならないという研究結果はたくさんあるのです。
■腰椎の変形が腰痛の原因でないことは半世紀以上も前から証明されてきた。最も古い対照試験は1953年に実施された腰痛患者100名と健常者100名の腰部X線写真を比較したもので、両群間の変形性脊椎症の検出率に差はなかった。http://1.usa.gov/lCMbXb
■腰痛患者378名と健常者217名の腰部X線写真を比較した研究でも、両群間における変形性脊椎症の検出率に差はなく、加齢と共に増加する傾向が見られることから、変形は正常な老化現象にすぎず、腰痛の原因とは考えられないと結論。http://1.usa.gov/msMFAV
~TMSジャパン~ より引用
一般の患者さんにはこういった情報が下りてきてないだけなのです。(エラい人達に都合が悪いのでしょう)
腰椎すべり症が痛みの原因ではないのに手術をするなんて本当に勘弁してほしいです。
実際にすぐに手術を勧めるような病院は避けるべきです。
それ以外の治療法としても
・注射
・コルセット
・筋肉トレーニング
などが挙げられますが、それによりズレている骨が元に戻るわけではありませんよね。
もう、医療者の言ってる事とやってる事が矛盾しすぎなんですよ。
どんな方法であれ、痛みがなくなる患者さんはたくさんいます。
だとしたら・・・そもそも腰椎すべり症が原因じゃないってなるはずなのですが、なかなかそういった思考になる医療者は少ないようです。
腰椎すべり症は大きくわけて2種類ある
腰椎すべり症には腰椎変性すべり症と腰椎分離すべり症の2種類があります。
それぞれ少し説明してみます。
腰椎変性すべり症とは?
加齢による骨の変形・椎間板の変性・靭帯など軟部組織の機能低下などにより骨の支えが弱くなることによってすべってくるもの。
今までに何度も申し上げているように単純な骨などの形態異常は痛みの原因にはならないので心配は無用です。歩ける距離は日によって違いますし、患者さんによっても異なります。腰痛(腰のベルトが当たるあたり)は比較的少なく、全く腰痛がない患者さんもいます。
〜日本整形外科学会〜より引用
腰椎分離すべり症とは?
腰椎という骨の椎弓という本来くっついている部分が離れてしまい、不安定になった結果、すべってくるものを指します。
骨が離れた状態を腰椎分離症といいます。
この状態から腰椎分離すべり症に移行しやすいとも言われています。
ただし、腰椎分離症があっても腰椎すべり症があっても特別心配はいりません。
腰椎分離症については→腰椎分離症の症状と痛みの改善策は? 教科書と臨床での乖離から視えること
いずれの腰椎すべり症にしても痛みはなくなりますし、手術の必要はありません。
腰椎すべり症の症状とは?
一番多く訴えるのが腰痛です。
そして、腰椎すべり症が進行すると神経が通っている脊柱管と呼ばれる場所が狭くなることにより足に痛みやしびれが出ると言われています。
しかし、ここで重要なのは本来は神経が圧迫されても痛みは感じないという事です。
本物の神経症状は麻痺なので、痛みの感覚があるうちは神経は正常なんです。
腰痛にしても一般的な教科書ですら腰椎すべり症の記述に、【たとえすべり症があっても痛みを訴えない人がいる】と書いてあります。
ただ、そこで終わってしまっているのです。
なんで腰椎すべり症があるのに痛みがないのか?
なぜそこの謎に迫ろうとしないのか?
もしくは「そんなことしたくない」のかは分かりませんが、実際の症例をきちんと診ていれば答えは出るはずです。
骨の形態的な異常は痛みの原因ではないと!
腰椎すべり症を改善させるのに一番大事なこと
腰椎すべり症と診断され、インターネットで「何かいい方法はないか?」と色々な情報を入手している方もいるかと思います。
・とにかく筋肉をつけろ
・ストレッチをしろ
・コルセットで安定させろ
などが多く目に入ります。
そんな事よりも、もっと大事なことがあります。
それは、腰椎すべり症があっても治るんだ
ということを知ることです。
自分で目に見えないところなので不安や恐怖を感じているかもしれませんが、そういったネガティブな感情は症状を長引かせます。
その理由は、痛みという感覚の中枢は脳にあるからです。
その脳がネガティブな感情に支配されてしまうと、良くなろうとする働きにブレーキがかかってしまうからです。
脳と痛みの関係とはどういう事なのか? 最新の 脳科学からわかってきたこと
症例1 腰椎すべり症 病院でネガティブ情報を浴びせられ痛みの症状が悪化
59歳 女性
2か月前に登山に行き、上り下りを繰り返し最後の下りを歩いている時に右脚全体に痛みと冷感を感じるようになりました。
整形外科を受診し、レントゲン検査の結果は【腰椎すべり症】
実は、3年前にも同じ整形外科で腰椎すべり症の診断が出ていて、今回のと比較し進行していると言われ、おまけに・・・
「このままだと数年後には左脚にも症状が出るだろう」と言われたようです。
いまだにこんな事を平気で言っちゃう人がいるって事に落胆を隠せません。
進行していると言われショックを受け、腰椎すべり症についてググっていた際に当院のブログ読み来院されました。
当院に来るまでは、整形外科と同時に他にもスポーツ選手などを指導している施設があるようで、そこで筋トレやストレッチを受けていました。
そして、症状の確認のために毎週山に行き、例の下り道で痛みが出るかの確認作業をしていたようです。
もう、完全に『画像診断や筋肉の呪いにかかっている状態』でした。
画像診断の間違った思い込みを修正し施術へ
とにかく今までの痛みの履歴を詳しくお聞きし、腰椎のズレと痛みや冷感は関係がないとお話して、確認作業として山に行くのは中止するように提言しました。
*冷感に関しては、実際に左右を比べても温度差はありません。
さらに、患者さんの中でこの先症状が良くなるイメージが皆無でしたので、実際の症例も含めて一通り当院のブログを読み、診断名に関わらず改善している事例を知る事が重要だとお伝えしました。
イメージと身体の関係の話として、「わかりやすい」と仰っていただいたのが
梅干しやレモンを大量に口に入れるのを想像してみてください。
実際には口に入れてなくても、勝手にヨダレ出ますでしょ?
こういった脳と身体の関係があるので、ネガティブ情報に支配されていると症状の改善は遅れてしまうのです。
ただ、患者さん自身のお話では、元来心配性の性格らしく、さらに追い打ちをかけるように病院での説明があったので、難渋しそうな予感はしました。
経過
施術はBFIを行い、3回目(初診から8日目)の時点で冷感は感じなくなってるようでした。
4日後に来院し、この間旅行に行き、かなり歩いたが足の痛みは出なかったようです。
下肢の冷感がなくなり、旅行中の痛みもなく、通院の道中(かなり遠くから)も痛みがなく、順調に改善していると思い患者さんに具合をうかがったところ・・・・
「良くなっている自覚はない」と・・・・・
???
えっ???
ちょっと耳を疑い倒れそうになりましたが、自分なりに熟考した結果ある事に気づきました。
当院に来るまでは痛みの確認作業をしていたように、山の下りで痛みの再現がなくなって初めて「良くなってる」という自覚が出てくるんじゃないかと。
腰に対する不安感軽減しコルセットを外す時間が増えた
初診から約4週間が経ち、6回目と7回目の来院の間が12日空きましたが、その間にも旅行に行きかなり歩いたそうです。
旅行から帰った翌日も街中を3時間半歩いたと。
右足の甲に痛みは出たが、腰の不安を感じる事はなかったそうです。
これは文字だけでは伝わりませんが、直接患者さんと会話をしてきたからこそなんですが、この変化はものすごい事なんです。
日常生活のあらゆる動作で痛みが出ないよう常に腰を意識していたのが、山歩きに集中する事ができたのです。
この「不安はなかった」という話を聞いた時は、患者さん自身よりも僕の方がテンション上がっちゃいました。
その結果、身体を動かす時は必ずしていたコルセットをしなくても不安になる事が減ってきたようです。
痛みが出ても安心感がある
ハードルの高い仕事や長時間の仕事の後に、負担のかかった場所に痛みが出る事はあるようですが、以前なら「また損傷した」と過去の情報に振り回されていました。
それが今では、冷静に自分を客観視する事ができ、「こんな動作で筋肉や靱帯が切れるわけない」と思えるようになってきています。
初検から6週間の時点で、腰・右下肢の症状はなくなっています。
もう2度と出ないという訳ではありませんが、当院に来る前とは痛みの捉え方が違っているはずです。
ここまでの変化が出ているにもかかわらず、僕の事を信用しきれていないというところがオモシロイ!
それでも来て下さるからには、何か期待してくれているんだと自分を鼓舞して頑張ります。
まとめ
腰椎すべり症、腰椎分離症・それに伴う坐骨神経痛といわれる症状でも改善の余地はあります。
3年前より進行しているといわれた症状でさえも、骨の位置を変えることなく今回のような変化だって出るのです。
過去に受けたネガティブ情報が無意識レベルにまで刻み込まれてると、なかなか思考の転換は苦労するかもしれません。
なので、そうなる前に事実を知る人が増える事を強く望みます。
もし、あなたやまわりで同様の症状でお悩みなら、松伏町のマナ整体ラボへご来院ください。
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