交通事故でのむち打ちに対する施術で改善した症例

渋滞中

接骨院時代に来院した交通事故の症例をご紹介します。

現在のマナ整体ラボになってからも交通事故は2件扱っていますので、保険会社が認めれば通院は可能なのでご検討ください。

交通事故でのむち打ち  後ろから追突され首~腰を痛めた症例

41歳 男性

信号待ちで停車中後方から追突され受傷し、当日来院されました。

受傷直後という事もあり、首~腰にかけての鈍痛を訴えていましたが、患者さん自身よりも同乗していた娘さんの方を心配していました。

交通事故では、受傷直後よりも数日経ってからの方が症状が悪化する事があるので、その時は大丈夫だと思ってもきちんと通院するべきなんですね。

そして、間違ってもその場で相手と示談なんて事はやめましょう

 

娘さん本人はどこも痛くないと言っていたが、親御さんが心配していましたし、症状を訴えてないけれど同乗していたのを知った以上そのままほっとく事もできないですよね。

念のためヒアリングと中枢性の反射をチェックし、万が一頭痛や嘔吐があったら救急に行くように伝えました。

現状を説明し、ひとまず安心してもらえたので良かったです。

保険会社からの了承を得て、マナ接骨院での施術継続

患者さんから保険会社へ連絡をしてもらい、当院への通院の了承を得て施術を継続する事にしました。

数日後、病院でレントゲン検査を受け診断書も作成し、人身事故としての扱いになりました。

 

受傷翌日から

・首を右に向けると左の首に痛み
・頭の方まで重い感じ
・肩甲骨の辺りに常に鈍痛
・体幹を動かすと背中~腰に痛み
・左側全体に筋肉の過緊張

など事故当日よりも症状は悪化していました。

首のむちうち症改善

初めにあった頭の鈍重感は3日程で改善しました。

仕事で車に乗る事が多いので、首の痛みのため運転に支障はあったが施術を重ねていくうちに症状も軽減していき、1か月ほどで治癒になりました。

 

症状の程度の差がある事は大前提として、一般的にむちうち症は治らないというイメージがあるかもしれませんが、ただマッサージするとかではなく適切な方法で対処すればきちんと良くなるものなんです。

背中の痛みの経過

初めは身体を動かすのに痛みを伴っていたが、その痛みは2週間程で消失しました。

ただ、車の運転やデスクワークで長時間同じ姿勢でいると、背中の鈍痛が強く出ていました。

同一姿勢による身体の負担より、デスクワークによる脳疲労による影響の方が強そうでした。

 

それでも施術を重ねていくうちに、痛みも軽減していき2か月程で治癒となりました。

腰の痛みの経過

前・後屈での痛みもありましたが、それよりも背中同様に同じ姿勢でいる方がイヤな痛みがありました。

それでも動いているうちに痛みは軽くなるので、普段の生活にあまり支障はないようでしたが、意外と長引いてしまい3か月程かかってしまいましたが治癒となりました。

むち打ちの施術で疲労感まで改善した症例

信号待ちで停車中、後方から追突され受傷。

2日後に医療機関を受診し、レントゲン検査の結果は頚椎捻挫、いわゆるムチ打ちの診断でした。

その後、徐々に痛みが強くなりインターネットで検索して当院に来院されました。

・首の痛み
・頭痛
・気持ち悪い(嘔気)

などの症状がありましたが、事故前には身体の不調はなかったとの事なので、頭痛もムチ打ちによるものだと判断し、施術を続けていけば改善していくとお伝えしました。

実は、後々いろんな症状を抱えていた事が判明するのです・・・

 

当院のホームページに載っているブログ記事を読み、他よりも詳しく書いてあるので選んでいただいたようです。
だが、実際に施術を受けると軽く触ってるくらいの刺激なので「本当に大丈夫か?」と心配になったと後になって聞きました。

まぁそれも無理はありません。

多くの方がイメージする接骨院は、押されたり・ボキボキされたりと、なんとなく強い刺激を想像していると思います。

実際にそういった施術を受けている方も多くいるでしょう。

そのあたりは今までにも解説しているので、そちらを読んでいただきたいと思います。

そんな不安を感じていたが、帰宅後には痛みが楽になり身体が軽くなったので不思議だったようです。

「何であんなので良くなるのか?」興味をもたれたようで、色々と質問されたので10倍返しで詳しくお答えして差し上げました。

腰痛・首の痛み・疲れやすさ・逆流性食道炎がまとめて改善

初診時にはわからなかったんですが、徐々にいろんな話をしてくれているうちに、

腰が痛くなることがある
寝てる時に首が痛くなる
イライラしやすい
疲れが抜けない

こういった症状に悩まされていたようです。

患者さんが「最近、寝てても首が痛くならないんだよね」と言い出しました。

ん? そんな症状あったなんて聞いてないし。

これは僕の完全な確認不足なのですが、肩コリという自覚症状は感じてなかったから言わなかったそうです。

もっときちんと聞き出す能力が必要だと感じました。

そんな感じなので、朝起きても疲れが取れてなくてずっと疲労感があったようですが、この症状も改善し「朝シャキッと起きられる」とうれしそうに言ってました。

当院に来るまでは、逆流性食道炎で毎日胃薬を服用していたそうですが、いつのまにか飲まなくても平気になってる事に気づいたようです。

施術により、自律神経の機能が改善されたことによる結果的な現象なんですね。

 

痛みの施術をする上で、患者さんとの信頼関係は非常に大事

僕も含めてですが、初めて会う人にいきなり自分の事をあれこれと話す人って少ないと思うんです。

最低限の事だけ伝えて、後は聞かれたことに答えるって感じじゃないかと。

症状が複雑じゃなければその程度でもいいんですが、なかなか改善しない場合は少し踏み込んだ問診が必要になってくる事もあります。

ですが、患者さんからしたら知らない人に自分の事を詳しく話をするのはイヤですよね。 僕だってそうですし。

そこは少なくとも、僕と言う人間を信用してもらわなければいけませんよね。

信用していただく為に真剣に対応していますが、もうこれは直接お話ししないと伝わらないと思います。

そして、実際に信用していただけた患者さんには、後になってから非常に重要な情報を聞かせてもらった事が何度もあります。

それを聞くまでは、症状の経過が不安定だと手探り状態なところもあります。

まったく原因のない痛みはありませんから、患者さん自身は原因だと思っていなくても僕にとっては大事なヒントになることが多々あるのです。

 

交通事故によるムチ打ち 他での対応が悪く3カ月経ってから来院した症例

信号待ちで停車中、後ろから追突され首を痛めました。

骨格模型

近くの整形外科を受診し、レントゲン検査の結果首の捻挫(むち打ち損傷)と診断されました。

痛み止めの薬や湿布とリハビリを受けていたが、なんと1ヶ月後に突然保障を打ち切られてしまったと。

その後、近くの接骨院へ通院する事にしたようですが、1週間施術を受けたがよけいに痛みが酷くなり、こわくて通院を止めてしまいました。

首の痛み

 

ずっと調子が悪い状態が続き、1カ月くらい他にも治療を受けられる所はないかと探していてようやく当院にたどり着いたようです。

事故から3か月経っていることもあり、保険会社から約1か月の期限付きで施術をすることになりました。

初検時の症状などの状態

・左の首に痛みがあり、仕事で車の運転時に左を向く動作がしにくい状態。
・夜、左側を下にして寝ると痛みが強くなってくる。
・1年に2・3回胃腸炎になる(入院したこともある)
・肩こり・・・時々頭痛や吐き気が出ることもある
・胆石・・・7年前に胆のう摘出

 

今までの経緯を詳しく聞き、今回の事故による痛みの説明をしました。

初めの整形外科での突然の打ち切り、2件目の接骨院での症状悪化により少なからず医療不信に陥っていたはず。

そういった感情をもったまま施術をしても効果に悪影響があるので、いかに安心してもらい、ちゃんと良くなると思ってもらえるかが重要だと考えました。(1か月という期限付きということもあるので)

痛みと脳(感情)の関係について詳しく説明し、首の痛みも良くなる根拠を示しながら施術を行いました。

 

2回目以降の経過

日常生活には支障なく、車を運転中の左を向いた時の痛みが気になる程度まで回復できていました。

約1か月の施術をして、ほぼ症状は落ち着きました。

左を向いた時の違和感は少し気になるが、大丈夫だと。

痛みから解放

正直ほんとに治るのか心配だったと言ってましたが、患者さん自身の良くなりたいという気持ちがプラスに働いたのは間違いありません。

当院に来院するまでの経過を考えると、約1か月でここまで良くなるとは思ってなかったみたいでビックリしていました。
なにはともあれ喜んでもらえて良かったです。

初めから当院に通院していれば、今回のようにこじらせる事もなかったでしょう。

 

不意の交通事故で症状が悪化してから来院したのは○○によるものだった

車の助手席に乗ってスマホをいじっていた時にぶつかり首を痛めました。

助手席でスマートフォンに夢中

まったく予測していなかったので、かなりの衝撃だったようです。

事故後に整形外科を受診し、レントゲン検査の結果はいわゆる【ムチ打ち】

湿布と痛み止めの薬を出され、「ウチじゃこれ以上の事は出来ないから接骨院行って」みたいな説明をされたようです。

しかし、この患者さんの接骨院に対するイメージがとにかく良くなくて、怖い事される、痛い事されるとずっと思っていたらしく行きたくなかったようなんです。

そんな時、知人から当院の事を「あそこはそんな事しないから大丈夫だよ」と言われ、なんとか行ってみる気にはなったが、それでも不安は解消できないでいました。

そこで、同乗していたご主人も負傷しているので先に来院し、施術を受け「大丈夫だから行ってこい」と、ようやく決心がついたようです。

症状に対しての不安によるソフトペイン恐るべし

レントゲン検査では異常なし。

でも痛い・・・・・

疑問を感じている女性

 

ここで「何でだろう?」が頭の中で大きくなってしまうとその後の経過に影響が出るので、初めにきちんとした説明が必要になってくるのです。

これは患者さんではなく、データにしか興味がない医療者には一生分からないのかもしれません。

そういう人は、「骨に異常ないんだし大丈夫だろう」と考えているのかもしれませんが、それは大間違いです。

痛みの分類は痛みの分類に新提起  従来の枠に収まらない痛みとは?でも解説しています。

・事故による首のダメージはハードペイン
・事故に遭ってしまった・この痛みは治るのか?という感情からくる痛みはソフトペイン
・上記の混在した痛みはハイブリッドペイン

レントゲンで異常がなくても、ソフトペインの割合が高くなれば痛みの症状が強く出ることだってあるのです。

ここが、画像だけでしか判断できない人には理解が難しいみたいです。

困った表情の女性

 

この患者さんの症状が酷くなった一番の理由は

【前医で痛みの説明が全くなかった事による症状の経過に対する不安が大きくなった事】です。

こんな感情を持ったままの状態で治療をしたとしても経過は不安定になる事が多いんです。

レントゲンで異常がないからといって軽く診るくらいなら、余計な事はしないで欲しいんですよね。

そんな事だから、一般的にムチ打ちは治らないなんて思われているんじゃないかと感じます。

痛みの原因やメカニズムを詳しくお話し、施術後は「かなり楽になった」と。

ついでに、眠剤を飲んでも睡眠が浅かったのが途中で目が覚める事が少なくなり質が上がった事と仰向けで寝ると腰が痛かったのが良くなったそうです。

ムチ打ちの施術で他の不調も改善したので、うれしそうに話してくれました。

その後の経過は、施術をすれば症状は改善するが仕事で心理的にダメージを受けると鈍痛が出るといった事が繰り返しありました。

そこで、マインドについてのお話をしていくうちに、嫌な事があっても症状に直結する事が少なくなってきました。

元々の素因はあるので今後も不調を感じる事はあるでしょうが、原因さえ知っていれば不安になる事は少ないはずです。

 

任意保険を拒否され自賠責保険で対応した症例

自動車事故によるケガに対しては通常、任意保険会社が間に入り処理されます。

今回の件は、僕も初めての対応だったのである意味勉強になりました。

加害者が任意保険未加入だったり、今回のように任意保険会社に拒否された時に参考になれば幸いです。

 

車の損傷だけで判断され、任意保険会社に拒否されてしまった

65歳 男性

仕事でタクシー乗車中、信号待ちで停車していたところへ前方から急にバックしてきたレンタカーにぶつけられた。
レンタカーの運転手は外国人とのこと。

休日が重なってしまい、事故から数日して整形外科を受診しました。
レントゲン検査を受け、痛み止めと湿布を処方されたのみ。

来院前に電話で問い合わせがあり、「自賠責保険は扱ってますか?」と聞かれたので「使えますよ」とお答えし、当院へ来院されました。

通常であれば、任意保険会社が自賠責保険に請求する【一括請求】という形をとるので、僕はそのつもりでいました。

しかし、患者さんの話を聞いていくと、任意保険は使わずに自賠責保険のみだとおっしゃるのです。

患者さんのお話を要約すると、車の損傷程度が軽微のため任意保険会社はタッチしないと言われたというものでした。

このあたりの判断は難しいところはあるんですが、車の損傷だけで判断してしまうと被害者の方の負担が大きくなることもあるのです。

基本的には被害者請求という形になるので、患者さんが窓口で支払い、後で患者さん自身が自賠責保険に支払った金額を請求するという手間が生じます。

それよりも身体の問題として、車の損傷は大した事がないとしても、患者さんの脳疲労がピークの時に事故に遭ったとしたら症状が強く出ることは十分に考えられます。

保険会社は【ヒトの痛み】について何にも分かっていないですから、事故のケースによっては被害者だけが負担を強いられることだってあるかもしれません。

 

事故から9日後、マナ接骨院に来院

これまで述べてきたように、自賠責保険での対応なので、通常であれば患者さんは窓口で費用を支払って、後からご自分で自賠責保険に請求する形になります。

ですが、「毎回支払うのはキビシイ」という話になり、弁護士とも相談し委任状を作成して施術に関わる料金を当院が行うように進めました。

色々と面倒な事はありますので、損得ベースで考えている接骨院だと嫌がられるケースかもしれません。(施術費用を接骨院が立て替える事になるので)

実際に、当院に来る前に他の接骨院に通院したところ、3回目で断られたそうです。

当院では、愛情ベースで患者さんと接しているので、出来る限りの事はやってあげたいと考えています。

症状は事故直後よりも日にちが経ってからの方が症状は強くなってきています。

・首の痛みから頭痛もある
・背中の痛み
・腰の痛み

初めよりも痛みが強く範囲も広がっているのは保険のやり取りによる不安・ストレスによるものの割合が大きいだけなので、身体のダメージはきちんと改善するとお伝えし施術しました。

初めは、常に鈍痛があり仕事中に辛くなって早退することもありました。
寝る時もじっとしていると痛みが強くなる事もあり、睡眠の質も低下していました。

しかし、そんなつらい時期は早めに抜け出すことができ、仕事を休むことなく日常生活も楽に送れるようになってきました。

一般的には治りにくいと思われているムチ打ちですが、約3か月できちんと改善しました。

交通事故に遭ったら初めにやるべきこと

不幸にも交通事故にあってしまったら、身体が動くようであれば被害者でも加害者でも相手の状態を確認しましょう。

そして、状況によっては速やかに救急車を呼び必ず警察に連絡します。
後々、人身事故に必要な事故証明書がないと困りますので。

そして、被害者であれば加害者の情報(名前・住所・任意保険会社など)を聞き出し記録しておきましょう。

同時に車の状態や周りの状況を写真に撮っておきます。
最後にご自分の加入している保険会社に連絡しましょう。

事故直後は興奮状態になっていて身体の痛みなどを感じにくくなっている事もありますが、時間の経過とともに症状がつよくなることもありますのでその場で示談は絶対にしないようにしましょう。

特に子どもの場合は要注意です。

 

病院でレントゲン検査を受けましょう

救急車で搬送されればレントゲンなどの検査を受けると思います。

まれに症状がほとんどないとレントゲン検査すらしない場合もあるようですが、最低限レントゲン検査は受けておきたいです。

その結果、明らかな骨や脳、内臓に異常がなければ首であれば【頸椎捻挫(むち打ち損傷)】、腰であれば【腰椎捻挫】など何かしらの診断名はつきます。
頭部外傷、内臓損傷などは後に重篤な症状になることもあるので、受傷後も数日間は大事をとって異変に注意が必要です。

まれに、外傷性のヘルニアなどおかしな診断名もありますが、そこは気にせず診断書だけ受け取ればいいと思います。

いくら交通事故とはいえ、事故の衝撃で椎間板が飛び出るなんて考えられませんし、仮にあったとしたら身体が動かないくらいの状態になっているはずです。

 

実際の治療について

病院で治療を受けることになると、大きな病院になるほど湿布・痛み止めで様子をみて1週間後に診察のような流れが多いようですが、純粋に湿布や痛み止めで治るならほっといても良くなるでしょう。

なかにはリハビリ科もあり電気治療やマッサージなどの治療を受けられる所もあります。

しかし、事故後すぐにマッサージを受けてひどくなったという患者さんもいるようですし、首のけん引のような危険なものもありますので安易な刺激の介入には疑問が生じます。

それがきっかけで症状がひどくなり痛みが消えず、医原性のCRPS・PTSD・線維筋痛症など難しい病名をつけられてさらに落ち込むという方が実際にいらっしゃいます。

そうならない為にも痛みに対する正しい知識を持つこと、治療に無闇な刺激は控えるべきでしょう。
本当に軽い症状であれば問題ないとは思いますが…。

 

通院しても改善しない場合

現在治療を受けているが症状が変わらない、このまま痛みと付き合っていくしかないのかと思っている方、どんどん酷くなっているという方は転院し治療を受けることができます。

ある程度治療を受けているのに症状が改善しないのは、何かが間違っているのかもしれません。

マッサージをしてくれるからとダラダラと治療期間ばかり過ぎて、かんじんの痛みが変化していないのなら思い切って転院を考えるべきです。
保険会社はいつまでも保障してくれる訳ではありません。

現在通院している所も、保険会社から打ち切りの決定がでたら治療も終了になります。
そうなってからでは遅いのです。

あなたの痛みは他の誰も変わってくれません。

ただ、注意していただきたいのですが、交通事故専門を謳っている所は施術が専門という訳ではないのです。

交通事故患者にたくさん来て欲しいだけかもしれないので、体の事を考えた場合はあまりおすすめしません。

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