左足首を捻って靭帯損傷(捻挫)した症例
64歳 女性 12月10日初診
12月9日 自転車で買い物に行き、信号で停まろうとしたがバランスを崩して転倒。
左の足首を捻って、転んだ拍子に左の膝もぶつけました。
その日は湿布をして翌日当院に来院しました。
外くるぶしの前(前距腓靭帯)を押すと痛みがあり、足の甲に内出血が出ていました。
くるぶしの所には以前から水が溜まっていたそうです。(滑液包炎)
歩いたり動かした時の痛みが強いので、プライトンにて包帯固定をしました。
固定後
左膝はお皿の骨の下にある出っ張ってる所を触るとビリビリする痛みがありました。
2回目の処置+BFI療法
2日後の12月12日 2回目の処置。
歩いている時の痛みはだいぶ良くなったと。
くるぶしの下(内・外)に内出血が出ていました。
ケガの処置の他にBFI療法も併せて施術しました。
ケガをした時にも早期からBFI療法を施術した方が経過がいいことは今までの経験からも間違いないです。
ケガから1週間経過
歩く時の痛みはだいぶ良くなっている。
足首を下に曲げたり、内側に曲げるとまだ痛みは残っている。
内出血は薄くなってきている。
膝はお皿の骨の下の出っ張り(脛骨粗面)は触るとビリビリした痛みがまだ残っている。
固定同処置+BFI療法
プライトン固定の優れた点
12月19日 ケガをしてから11日経過し、痛み・腫れがだいぶ軽減してきたためプライトン固定の内側を一部カットしました。
症状に応じて比較的簡単にカットできるのは素晴らしい利点だと思います。
足首を内側に曲げた時の痛みは若干残っている。
外くるぶしにあった膨らみはほぼ無くなった。(ケガをする前よりもいい状態)
12月22日 受傷後14日
プライトンの内側を全部カットし外側~足底のみに変更。
固定後「歩きやすくなった。こんなに違うんだ。」とビックリしてました。
プライトン固定除去から治癒まで
歩行痛がなくなり、固定されているのがうっとおしくなってきてるのでプライトンを除去しました。
固定なしでも気にならずに歩けてました。
症状が完全になくなり拘縮(関節が固くなること)もなく治癒と判断しました。
受傷から3週間という期間で改善できたのは良好だったと思います。
膝のビリビリした痛みは軽減しているが、まだ残っているのでもう少し継続していきます。
まとめ
・内出血が出るほどの中度の捻挫でも痛みと腫れのコントロールがうまくできれば関節が固くならずに、固定後のリハビリが最小限で済みます。
・症状の経過に合わせて簡単に固定具の形状を変えられるプライトンはプライマリケアにおいて第一選択であると思っている。
ケガにおいても予期不安を起こさせないように、経過の説明が大事だと考えています。
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