強烈な痛みのぎっくり腰。
世の中には治すための方法論がたくさんありますが、実は何もしなくても痛みは無くなる事が多いんです。
大事なことは痛みを取ることよりも、なぜぎっくり腰になったのかを理解する事じゃないかと感じています。
長年ぎっくり腰を繰り返していた
80歳 男性
受傷機転
自宅の庭で草刈りの後、木の根っこをスコップで掘り出した際受傷
症状
・前かがみができない
・座った状態から立ち上がるのが困難
・歩くのは問題ない
既往
以前から何度かぎっくり腰を経験しており、いつも気をつけながら生活している
説明
・普段から意識が腰に向ってしまっているのは良くない
・単純な肉体労働だけではぎっくり腰にはならない
・身体の負担に脳疲労が重なるとぎっくり腰になりやすい
この患者さんは、不動産関連のお仕事をしてこられインテリジェンスも高く、こちらの話を興味深く聞いていただけました。
僕の方も、患者さんのお話(マインド・クラシックカー)が面白く、楽しい時間を過ごせました。
成功者との語りは刺激を受けますね。
急性腰痛(ぎっくり腰)の86%は2週間以内に良くなる
初めこそ強烈な痛みですが、特別な事をしなくてもきちんと痛みはなくなります。
■27,801名を対象としたアンケート調査から、急性腰痛患者の86.2%は2週間以内に治癒することが判明。この86%という自然治癒率とプラシーボの70%を超えられない治療法は価値がないどころか治癒を妨げていることになる。http://1.usa.gov/kbxBhi
~TMS ジャパン~ より引用
でも、できればもっと早く良くなりたくないですか?
その為には【痛みの真実を知ること】がもっとも近道になるのです。
予想通りぎっくり腰の痛みが5日で改善
施術を始める前に、ヒアリングから得られた情報をもとに痛みの説明をしました。
・普段から腰に注意を向けながらの生活の為、無意識に不安がつきまとっている
・腰に負担のかかる動作をしたため、痛みが出るかもしれないと予測していただろう
BFIでの施術
初めは寝返りも困難でスムーズにできませんでしたが、2ターン目には少し改善し動きが良くなっていました。
その反応や他覚所見も踏まえ、最近では敬遠されがちな経験で「5日くらいで良くなるでしょう」とお話しました。
翌日に来院された時には、椅子から立ち上がる時はまだ痛そうでしたが、ベッド上での寝返りが普通にできていました。
その2日後、3回目の来院時には少し痛みはあるものの椅子からの立ち上がりも普通にできるようになっていました。
翌日には日常生活に支障がないくらいに改善し、2日後に念のためという事で最後の施術をし終了となりました。
予想通りに改善した理由とは?
どんなに激痛でも、なぜなったのか・なぜ良くなるのかが理解できれば余計な不安は解消されるはずなんです。
初診時の【5日で良くなる】という発言を、患者さんがそのまま受け入れたとすれば、無意識レベルでそのような経過を思い浮かべるんですね。
プラシーボ効果も含め、身体はそのように変化していきます。
プラシーボ効果とは・・・
偽薬効果(ぎやくこうか)、プラシーボ効果(placebo effect)、プラセボ効果とは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられることを言う。この改善は自覚症状に留まらず、客観的に測定可能な状態の改善として現われることもある。原病やその症状自体の改善というよりは、「薬を飲んでいる」事による精神的な安心感の方が目的となる事もあり、このような単なる安楽は通常偽薬効果には含まれないが、その区別が難しいこともある。
~Wikipedia~ より引用
当院では、ぎっくり腰で1週間以上動けないという症例は経験した事がありません。(2回目以降の来院がない方の経過は除く)
身体の痛み全般に言える事ですが、痛みが長引いてしまう1番の要因は不安だと思っています。
なるべく長く通院させようとする医療者は、患者さんに対して少なからず不安の種をまきます。
すると、素直な患者さんは「通わないとまた悪化しちゃうんじゃないか」という意識が芽生えてしまうんです。
何事もなく改善して終わるものを、変な不安を植え付けることにより慢性化してしまうケースだってあるんです。
あなたには、こういったヤツ等の餌食になって欲しくありません!
まとめ
たとえ動けないほどの激痛でも、きちんと痛みは軽減されていきますので、不安にならないでいただきたいです。
ぎっくり腰は、一種のサインです。
脳疲労の蓄積が潜んでいる事がほとんどなので、身体に対して何かを施すよりも
・疲れは溜まってないか
・ストレスが大きくなってないか
・怒りなどの感情が強くなってないか
と振り返ってみる事をおすすめします。
なかなかご自分で対処しにくい場合は、マナ接骨院がお力になります!
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