4年前からの膝の痛みが1ヶ月で改善 コロナ自粛で症状が悪化した症例

膝が痛い

多くの人がなんとなく信じてるであろう『変形と痛み』について、結論から言えば「直接関係はない」の一言で済んでしまいます。

今回の症例は、元々膝関節に軽度の変形はありましたがコロナ自粛によって脳疲労が増大し痛みが酷くなったという経緯です。

分かる人には「やっぱりね」という現象ですが、知らない人からしたら何もしてないのに突然痛みが強くなって不安になってしまうでしょう。

しかし、ここをクリアしてしまえば、痛みは良くならない方が不思議なんですよね。

まだこの意味がわからない方であっても、今回の患者さんのようにいい変化が出るはずですよ。

 

転んで怪我をしてからずっと痛みが残っていて以前通院していた患者さんからの紹介で来院

倒れた自転車

4年前の雪が降った後に、自転車に乗っていて滑って転倒し左膝を強打し受傷。

その後、整形外科で軽度の変形性膝関節症と言うことで溜まった水を抜いたりヒアルロン酸注射を射ったり、他にも色々と通院し施術を受けたそうです。

痛みは軽くなったりはしたそうですが、常に左膝の痛みに悩みつつ4年の時が経過していました。

完全に痛みが良くなる事はなく放置していた状況ですが、さすがに辛くなってきていたところで近所の方に紹介されマナ整体ラボへ来院されました。

この紹介してくれた方というのが、なかなか壮絶な症状だったので突然左足に激痛が! 夜も眠れなかった痛みに改善の兆し その原因に迫るという記事にもしているのでお読みください。

 

新型コロナウイルス感染症での自粛による脳疲労の結果痛みが悪化

疲れてる女性

この患者さんが来院したのが令和2年4月のことです。

テレビでは毎日コロナウイルスに◯◯◯人感染とやっており、外出禁止令も発動し自粛モードが強くなっていました。

無理もありません。 聞き慣れない名前のウイルスで、しかも新型と言うこともあり終息の見通しも立たない状況でしたから。

 

普段から外出する機会の多い方ほど、旅行に行けない・買い物に行けない・友達と会えないといった状況にストレスを感じやすくなります。

そういったストレスや得体の知れないものに対する不安などが脳疲労となり、体の不調に繋がっていく事は容易に想像できます。

その不調の一つに体の痛みというものが挙げられるんです。
それは時として、突然の激痛になったり普段からある痛みが強く出ることもあります。

この事は以前から主張している【脳と痛みの関係】と合致しています。

痛みは,単なる身体的な感覚ではなく,情動的な成分も含んだ体験で,心理社会的要因に大きく左右されることが知られています。急性痛および慢性痛のどちらでも,心理社会的要因の影響は存在しますが,特に慢性痛でその影響は大きく,さまざまな心理社会的要因が痛みの体験を左右することが指摘されています。

引用 参考文献 公益社団法人日本心理学会 慢性痛の心理社会的モデル

 

初回から3週間後に痛みが軽減してきた

絶好調

初回の来院時は、今まで受けてきた症状に対する説明は実際には直接関係がない事を説明しました。
ですが、あまりにも今まで思い込んでいた内容とかけ離れていたので全く響いていない印象でした。

まぁよくある事なんですが、僕の中では患者さんの痛みが良くなっているゴールが見えているので挫けずに解説を続けました。

 

膝痛に対する施術の経過

初めのうちは痛みの変化がなかったですが、3回目の施術後に改めて痛みの説明をした次の来院時には変化が起きていました。

説明した内容は次の通りです。
・怪我から4年経っているので、組織の損傷は修復されている
・骨や軟骨の変化と痛みは関係ない
・最近になり痛みが増してきたのは膝が悪くなった訳ではない

 

安静時痛という、何もしていないのに痛いことってありますよね。
膝に体重をかけている訳じゃないし、動かしてもないのに痛いって意味不明だと思います。

これも意識活動の亢進というストレスや不安などによる脳の暴走が関係してるんです。

痛みという症状に対する認識が変わることにより、それまで不安だった事が少しでも解消されると嘘のように楽になる事をたくさん目の当たりにしてきました。

良くも悪くも思い込みって凄いですね。

 

4回目の来院時には、夜中の安静時痛はなくなっていました。

初回来院時から6週間後には、歩き始めの痛みが楽になり痛かった事を忘れている時間が増えてきていました。

 

骨の変形は治らなくても痛みは改善する

膝のレントゲン写真

今回の症例に限った話ではなく、変形に対して一切アプローチしていませんですし、筋トレの指示も出していません。

一般的に膝の痛みに有効だと言われている方法は実際にはほぼ意味を為しません。

以前は僕もそういった指導をしていた時期もありましたが、純粋に効果を検証していた結果気づいてしまいました。

「意味ないな・・・」と。

脳と痛みの関係を知ってからは、なぜウォーキングや筋トレで痛みが軽減するかが理解できました。

結局、本人の意識が運動に対してポジティブに働けばいい結果が得られるんですね。
なので、イヤイヤやるくらいなら無理をして歩いたり筋トレをしなくてもいいと思っています。

 

従来有効だと考えられていた方法も否定されている事が少なくありません。
その辺りを膝の痛みが改善しない人に朗報! 読むだけで楽になるかもしれない話に書いてあるのでお読みください。

 

変形性膝関節症の痛みは偽の手術でも良くなる

変形性膝関節症の痛み対して最終手段だと考えている方が多いようですが、ある研究では皮膚を切開しただけでも改善するという報告があります。

いずれの介入群も、プラセボ群よりも痛みが少なく、機能が優れていると報告した時点はありませんでした。

変形性膝関節症の患者を対象としたこの対照試験では、関節鏡による洗浄または関節鏡によるデブリードマン後の結果は、プラセボ手順後の結果よりも優れていませんでした。

                           引用 参考論文⇒変形性膝関節症に対する関節鏡視下手術の対照試験

 

変形した骨や軟骨を治療せずに痛みの改善があったのですが、従来の考え方のままだと不思議でしょうが脳と痛みの関係がわかっていると自然に理解することができます。

 

変形性膝関節症の症例まとめ

今回の症例は、痛みのきっかけは転倒による怪我でした。

靭帯などの組織の損傷であればきちんと処置されていれば修復期間以内に痛みは軽減します。
それ以降も痛みが継続するようであれば、怪我単独の症状ではありません。

どういった説明を受けたか、経過に対する不安はないか、固定具の不具合はないか等、考えなくてはいけない事はいくつかありますが少なくとも年単位で持続するならアプローチの仕方が間違っているのかもしれません。

もちろん転んだ時に骨が変形するなんて考えられないので診断自体が・・・・・

そういう事です。

 

痛みの臨床において、変形は自然な現象であって病的なものではありません。

間違った説明を受けて予後が悪くなる事がなくなるよう強く、強く望みます。

 

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